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ニュージーランドT
レース展望

NHKマイルCのトライアルで3着まで優先出走権が与えられる。中山芝1600mに変更された過去5年で1番人気は[2-2-0-1]で4連対。重賞好走歴のなかったゴールデンキャストが5着に敗れた以外は結果を出している。馬連は12.8倍、8.4倍、73.6倍、111.2倍、175.8倍と年々波乱傾向が強まっている。昨年は16番人気のナイストップボーイが2着に入ったように極端な人気薄の突っ込みがあるのが特徴。連闘から中2週できた馬は[1-1-3-45]と不振なので注意。

賞金的に出走可能なのはディープサマー、マイネルハーティー、セイウンニムカウ、モエレフェニックスの4頭。パリブレストは回避する見込み。ディープサマーはクリスタルCを逃げ切ったが、後続がごちゃついたことが有利に働いた感も強い。今回は距離延長が課題だが、自分の時計だけは走るタイプ。前に行ってどこまで踏ん張れるか。重の鬼なので、ひと雨降れば。マイネルハーティーは朝日杯FS4着、シンザン記念2着の実績がある。中山は先週から外差しが決まり出したのはプラスだろう。鞍上は内田博騎手。

セイウンニムカウは京王杯2歳S3着、朝日杯FS5着、アーリントC2着と重賞で堅実に走っている。前走は休み明けだったが、中団からメンバー最速の35.5秒の末脚で2着に突っ込んだ。以前は前に行く競馬をしていたが、ここ2戦で脚質転換に成功。今の脚質なら直線に急坂のある中山はプラスに働くはず。鞍上は今年の重賞で[2-4-0-7]と好調な田中勝騎手。3週連続重賞連対なるか。モエレフェニックスは中央入り後は大不振。復調のきっかけを掴みたい。

抽選対象馬はインプレッション、シルクタイガー、セイウンプレジャー、ピカレスクコート、ミスターケビンなど、魅力的な馬が多い。賞金上位馬と同じ2勝馬。能力的にそれほど差はないだろう。ここで3着以内に入らないとNHKマイルCの出走が厳しくなるので、勝負度合いは高そうだ。直線に急坂のある中山コースと今の馬場状態などを加味して狙える馬を絞りたい。各馬が勝ちに行って激しいレースになると人気薄の追い込み馬の突っ込みを誘発する。その点は注意したい。

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