ダービー
レース展望

第72回日本ダービー。今年は4戦4勝で皐月賞を制したディープインパクトが断然人気。86年以降のダービーで単勝1倍台になったのは91年トウカイテイオー(1.6倍)、94年ナリタブライアン(1.2倍)の2頭でどちらも1着だった。おそらくディープインパクトの単勝1.1倍くらいだろう。86年以降のG1で単勝1.1倍になったのは98年スプリンターズSのタイキシャトル(3着、引退レース)、02年秋華賞のファインモーション(1着)の2頭。単勝1.2倍は[7-2-0-1]で98年秋天のサイレンススズカ(競走中止)以外は連対している。

ダービーでサンデー産駒が1番人気になると[3-2-0-0]で連対率100%。ダービーで武豊騎手が1番人気になると[2-2-0-0]で連対率100%。サンデー産駒で武豊騎手が騎乗するディープインパクトには心強いデータか。皐月賞の上がり3Fは11.8-11.4-11.3秒とゴールに近づくにつれて加速していた。皐月賞でこんなラップはこれまで見たことはない。しかもスタートで躓く不利があり、最後は武豊騎手が手綱を緩めていたのだから凄い。まさに一頭だけ別次元の走りだった。

相馬眼的に見ても今年のメンバーでは抜けた存在。過去4戦で見せたパフォーマンスから現時点で現役最強馬の可能性もある。いや世界レベルかもしれない。バネの利いたフットワークで伸びてくる姿は名前通りのインパクト。どこが凄いというより、全ての面で凄い馬。ただし1番強い馬が必ず勝つのが競馬ではない。ディープインパクトに死角はないのだろうか。一般的には、一戦ごとの馬体減、皐月賞での激走、初の左回り、初の2400mといったところだろう。

この中で気になるのは皐月賞で躓いたことで必要以上に走ったこと。無敗で2冠を制したトウカイテイオーは皐月賞は楽勝だった。ただそれも最終調教の動きと気配次第で払拭されそう。あとは当日イレ込んだり、馬体が大きく減ったり、コズんでいたりしたときくらいか。まだ見えていない死角は武豊騎手が腕でカバーするのだろう。そこを突いてくる馬がいれば少しは苦しめられるかもしれない。出遅れ気味のスタートは既に折り込み済みだろう。

インティライミは京都新聞杯で最後方から捲くって直線でコメディアデラルテとの競り合いをハナ差で制した。息の長い末脚でレースは好内容。ただし差しが決まりやすい流れで接戦したコメディアデラルテは毎日杯で不利はあったが5着に敗れた馬。皐月賞5着のアドマイヤフジはいたがメンバーのレベルはどうだったのか。左回りの新潟2歳Sでは内にモタれて6着。ゆきやなぎ賞ではイブキレボルシオンに競り負けた。このあたりがどうなのか相馬眼的な評価を含めて判断したい。

ダンツキッチョウはここまで[3-2-0-0]と全て連対。青葉賞では1番人気に支持されたが、好位からしぶとく伸びてニシノドコマデモの追撃をクビ差で凌ぎ切った。レースのラスト3Fは11.3-11.5-11.9秒と1Fごとに減速。02年のシンボリクリスエスは11.8-11.5-11.3秒だった。過去3年の青葉賞と比べるとレースのレベルは低い。ただしスローの切れ味勝負に強いタイプではないとしたらどうなのだろう。札幌2歳Sではストーミーカフェに半馬身差まで迫った。藤田騎手はずっと強気な姿勢を崩さない。

アドマイヤジャパンは皐月賞3着。16番枠スタートから内に切れ込んで内ラチ沿いにつけ、道中ロスなく回ってきたが、大外を回ってきたディープインパクトに0.6秒差の完敗。弥生賞では接戦に持ち込んだが、その差を広げられた。それほど器用でない馬をここまで乗りこなす横山典騎手の腕は凄いモノがあるが、それでも敵わなかった。今回は広い東京コース。ディープインパクトの差は詰まるのか、それとも広がるのか。今回は横山典騎手が騎乗停止のため、幸騎手に乗り替わる。

あとは皐月賞2着のシックスセンス、同4着のマイネルレコルト、同5着のアドマイヤフジ、青葉賞3着で今回はデザーモ騎手が騎乗するブレーヴハート、毎日杯の勝ち馬ローゼンクロイツあたりが人気面で続きそう。シックスセンスは1勝馬で皐月賞は滑り込みでの出走だったが、後方から鋭く伸びて2着に入った。今回は広い東京コースの2400m。ディープインパクトに強い競馬を期待か。3歳戦の基本は相馬眼ということは今回も変わらない。ディープインパクトのレースぶりをしっかりと目に焼き付けたい。

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