愛知杯
レース展望

これまでは父内国産限定戦だったが、昨年から牝馬限定戦に変更された。ハンデ戦というのは変わらない。過去10年のデータでみると1番人気は[1-2-1-6]で3連対。昨年のヘヴィンリーマンスは10着だった。馬連は10倍以下と万馬券はなく20倍前後の中穴決着が多い。トップハンデは[0-2-0-10]で2連対。昨年のチアズメッセージは56.5キロで2着だった。昨年の勝ち馬メモリーキアヌは52キロ。今年も軽量馬に注意したい。

人気になるのはウイングレット、メイショウオスカル、ダイワエルシエーロ、レクレドール、チアズメッセージあたりか。ウイングレットは中山牝馬Sで初重賞制覇。堅実に走る馬で大崩れはないタイプ。今回はオークス馬ダイワエルシエーロと同じ56.5キロのトップハンデ。前走から1.5キロ増で距離が1F延びるのは有利ではないが、持ち前の立ち回りの上手さとしぶとさで克服するか。今回は柴山騎手が騎乗する。

メイショウオスカルは福島牝馬Sを3馬身差で楽勝。馬体に実が入ってきた印象で、いつもよりパドックで良く見せた。距離は1800mがベストだが、フローラSを勝ったように2000mもこなす。鞍上は佐藤哲騎手。ダイワエルシエーロは京都金杯9着、川崎記念6着、ダービー卿CT16着と不振続き。ただ前走は赤木騎手のダンツジャッジにぶつけられて競馬にならなかったのも事実。能力的には通用するが、トップハンデと中京コースが課題か。鞍上は武幸騎手。

レクレドールは福島牝馬S3着。前に行った馬が残ったレースで後方から唯一伸びてきた。今回は叩き3戦目で走り頃だが、直線の短い中京で差す競馬をして届くかどうか。少し展開の助けが欲しいところ。この後のマーメイドSはローズSを勝った舞台だけに勝負掛かりだろう。チアズメッセージは昨年の2着馬。ダービー卿CTとオーストラリアTで2着と牡馬相手に好走してきた点は評価できる。昨年より斤量は0.5キロ軽い。

あとは前走牡馬相手に1600万条件を勝ったマイネサマンサ、最近は善戦止まりも重賞3勝のオースミコスモあたりが続きそう。昨年の覇者メモリーキアヌも再度秋山騎手で出走する。軽ハンデ馬は面白そうな馬が多いが、最終調教を見た上で狙えるかどうか判断したい。まずは実績馬より調子の面で上回りたいところ。小回りの中京コースで18頭のフルゲート。3連単は高配当が期待できそうだ。

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