プロキオンS
レース展望

今週から夏競馬開幕。最初の重賞は96年に新設されたプロキオンS。過去9年で1番人気は[5-2-0-2]で7連対と堅実。00年に6月開催になってからは1、1、1、1、2着と全て連対している。過去9年の連対馬18頭のうち17頭が5番人気以内。唯一の例外は03年に8番人気で2着したツルマルファイター。データ的に馬連は5番人気以内が中心。馬連はそれほど荒れないが、3着には人気薄の突っ込みが多い。3連複と3連単は人気の盲点になったダート実績馬を絡めたい。

人気になるのはテイエムアクション、サイレンスボーイ、ニホンピロサート、ブルーコンコルド、メイショウサライあたり。テイエムアクションは昨年秋に復帰してから6戦4勝。前走の欅Sは初のオープンだったが、直線で凄い脚を使って突き抜けた。上がり3Fはメンバー最速の35.5秒。この末脚は大きな武器になる。今回は最後に坂のある阪神コースが課題だが、今の勢いがあれば何とかなるか。元々芝を走っていた馬で最初の芝はこなしそう。ただし高速決着になると出遅れは致命的になり得る。

サイレンスボーイはコーラルSを連覇。阪神ダ1400mは[4-0-1-2]で4勝。昨年のシリウスSは5着に敗れたが、休み明けだった。今回は順調に使われ、鞍上は[3-0-0-1]の武豊騎手。コーラルSよりメンバーは強いので、もうワンランク上の走りができれば。ニホンピロサートは昨年の覇者。今年7歳になったが、さきたま杯で重賞4勝目を挙げた。コーラルSは休み明けで61キロを背負って10着に敗れたが、今回は叩き3戦目で57キロ。阪神ダ1400mは[4-0-0-3]の得意コース。小牧太騎手は[4-1-0-1]と相性がいい。

ブルーコンコルドは京葉S2着、栗東S1着とオープンで好走。距離は1200mの方が確実だが、ギャラクシーSを1分22秒9の好時計で勝ったように1400mもこなす。揉まれると良くないのでスムーズな競馬ができれば。メイショウサライは昨年秋にダートに転向してから6戦4勝の快進撃。前走のサウジアラビアRCは直線一気で突き抜けて2着に2馬身半差をつけた。末脚の切れ味は強烈。前がやり合う展開なら直線一気がありそう。

あとは休み明けの前走2着に好走したタイキバカラ、立夏Sで逃げて好時計で楽勝したステンカーラジン、昨年の2着馬で復調していれば力は足りるエイシンハンプトンあたりが続きそう。人気がないところではマルカキセキに少し注目したい。芝ダート問わない馬でオープンで揉まれて力をつけている。終い切れるので、展開が嵌るようなら突っ込みがありそう。ただしテイエムアクションとメイショウサライも切れるので、枠順のアドバンテージが欲しい。最近のプロキオンSは外枠の馬が活躍している。

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