函館SS
レース展望

過去10年で1番人気は[3-2-1-4]で5連対。逃げ馬や追い込み馬など極端な脚質な馬だと不振傾向。その年の高松宮記念を勝ったショウナンカンプとサニングデールが参戦したが、それぞれ4着と6着に敗れた。夏は格より調子。実績馬でも過信禁物。馬連は昨年は72倍と荒れたが、10倍以下か20倍台というのがパターン。ここ2年ビリーヴとシーイズトウショウが勝ったように夏に強い牝馬に注意したい。ローカルのG3とはいえ、秋のスプリンターズSに向けて見逃せないレースになりそうだ。

人気になるのはシーイズトウショウ、プレシャスカフェの2頭。これにディープサマーとフェリシアの3歳馬が続く。シーイズトウショウは昨年の覇者。今年は昨年より1キロ増の55キロと条件は厳しくなるが、昨年より地力は強化されている。前走のテレビ愛知オープンは逃げて1分6秒7のレコード勝ち。2着のシルキーラグーンは次走バーデンバーデンCを制した。イレ込むので当日の気配が鍵だが、滞在競馬なら不安は少ない。鞍上はスイープトウショウで宝塚記念を制した池添騎手。同馬主、同厩舎の馬で2週連続重賞制覇か。

プレシャスカフェは京王杯SCで14着に惨敗。高松宮記念で目一杯に仕上げただけに反動が出たのか、直線では見せ場すらなかった。距離1400mや渋った馬場も微妙に影響したのだろう。今回はどこまで復調しているかが鍵。調教でガツンとしたモノを見せれば力は出せるだろう。56キロは有利に映る。函館は初めてだが、昨夏に札幌芝1200mを勝っているように力のいる洋芝はこなす。元々出遅れ癖のある馬に蛯名騎手。直線が短いだけに出遅れは致命的になり得る。

ディープサマーは芝1200mは[2-1-0-0]で連対率100%。距離が長いと詰めの甘さを出すので、この距離が合う。函館芝1200mはデビュー戦でストーミーカフェに大差勝ち、函館2歳Sで2着した得意コース。53キロとコース適性で古馬相手にどこまでやれるか。雨で馬場が渋るようならチャンスは広がる。フェリシアはファルコンSで内から猛然と伸びて2着。苦しい競馬だったが、力のあるところを見せた。現時点で古馬の一線級を相手に真っ向勝負は楽ではないが、51キロで何とか太刀打ちできないか。

あとは人気は割れそうだが、昨年4着のブルーショットガン、前走で距離に目処を立てたボールドブライアン、昨年2着のゴールデンロドリゴ、一昨年3着のアタゴタイショウあたりが続きそう。函館は今週もAコース。馬場の内側が荒れてくるとレースが変わるので注意したい。出走間隔の空いた馬が多いので、最終調教の動き、気配をよくチェックしたい。夏場は調子のいい馬を狙うのが基本。パドックでは相馬眼が問われる。今週も各馬の走法と馬場とのマッチングを重視したい。

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