ラジオたんば賞
レース展望

3歳限定の中距離重賞。過去10年で1番人気は[2-0-1-7]で2連対。昨年はケイアイガードが勝ったが、その前8年は連対がなかった。前走G1で目一杯に走った馬は不振に終わるケースが目立つ。6番人気以下が7連対と人気薄の連対が多く、馬連は10倍台までが2回しかない。かなり波乱傾向。連対馬20頭のうち16頭に1700m以上で連対あり、そのうち14頭は勝ち星があった。マイルまでしか実績のない馬は不振傾向。暑い時期だけに調子のいい馬を重視したい。

人気になるのはトップガンジョー、コンラッド、シルクネクサス、ダブルティンパニーあたりか。トップガンジョーはスプリングSで3着の実績がある。エーデルワイスSは多少急仕上げでパドックで煩かったが、レースでは2番手から抜け出して2着に入った。左回りは[2-2-1-0]なのに対し右回りは[0-0-2-4]だが、スプリングS3着くらい走れば何とかなるか。和田厩舎&中舘騎手はカズサラインでファルコンSを勝ったコンビ。中舘騎手は先週の福島芝で[4-2-1-1]で連対率75%だった。重賞で同じように乗れれば。

コンラッドはここまで5戦して[2-1-1-1]と堅実に走っている。2走前の新緑賞は3着に敗れたが、故障馬がいて不利を被った。まともなら勝ち負けだっただろう。前走は2着とハナ差だったが、直線で鞭を使わずに着差以上の内容。終いの脚はしっかりしており、一戦ごとにレース内容は良くなっている。初の重賞挑戦でメンバーは強化されるが、狙い目はありそうだ。鞍上は横山典騎手。北海道からわざわざ駆けつけて騎乗するだけに勝負掛かりなのだろう。

シルクネクサスは休みなく使われ、これが16戦目。ダービーは12着に敗れたが、距離が長かった。芝1800mは黄菊賞とベンジャミンSを勝っている。まだ精神面に課題があり、常に力を発揮することはできないが、ベンジャミンSくらい走ればそこそこやれそう。ダブルティンパニーは芝に替わったここ2戦が好内容。前走はアスカロンに差されたが、最後までしぶとく粘っていた。前半から激しい展開にならなければ粘り込みがあっても驚けない。石橋脩騎手がどう乗るか。

あとはファルコンS2着のシンボリグラン、ニュージーランドT4着があるピカレスクコート、母シンコウラブリイで母子制覇がかかるピサノグラフ、重賞で善戦してきたエイシンサリヴァンなどが続きそう。02年のたんぱ賞当日はサッカー・ワールドカップの決勝が行われたが、レースを制したのはサッカーボーイ産駒のカッツミーだった。今年は当日に長嶋茂雄氏が東京ドームで巨人・広島戦を観戦する。オカルト的にはチョウサンか。前走はイレ込んで自滅したが、青葉賞で4着したように地力はある。母の父サッカーボーイ。小回りコースで激走する下地はありそうだ。

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