マーメイドS
レース展望

今年で第10回を迎える牝馬限定重賞。過去9年で1番人気は[4-2-0-3]で6連対。連対を外した3頭のうち2頭は関東馬だった(サイレントハピネス7着、スマイルトゥモロー7着)。1番人気は関西馬なら信頼度は高い。ちなみに今年は関東馬の出走はない。馬連は8回が10倍台までに収まっておりかなり堅い傾向。1、2番人気の決着が4回もある。ただし3着には人気薄が来ることが多く、3連単なら大穴が狙えそう。最近の競馬は少頭数だと意外に荒れることが多い。

人気になるのはレクレドール、ダイワエルシエーロ、メイショウオスカル、マイネソーサリスといったところ。レクレドールは勝ち切れないレースが続いているが、今回は昨秋にローズSを勝ったコース。今年はここを目標にしていた感じもあったし、鞍上に武豊騎手を迎え必勝態勢か。少頭数で流れが落ち着いた場合に届くかどうかだが、こういう馬に乗せたら上手い武豊騎手なら何とかしそう。レクレドールが調子を上げてくるようなら面白そうだ。秋に抜けて賞金を加算しておきたい。

ダイワエルシエーロはここ2走はともに16着に惨敗。ダービー卿CTは道中でぶつけられて外傷したので度外視できるが、前走の愛知杯は特に不利はなかったが全く見せ場がなかった。牝馬は一度楽を覚えると目一杯に走らなくなることが多い。そのあたりがどうなのかが気になるところ。調教過程は今回の方がいいので、まずは最終調教をよくチェックしたい。鞍上はシーザリオで米G1を制した世界の福永騎手。ダイワエルシエ-ロの全4勝は福永騎手が騎乗している。

メイショウオスカルは1週前にビッシリ追って直前軽めがパターンだが、今回は逆になっている。1800mがベストだが、フローラSを勝っているように2000mはこなせる距離。道中折り合いがつけば圏内か。鞍上は重賞2連勝中の池添騎手。マイネソーサリスは初重賞挑戦で愛知杯を制覇。51キロと馬場のいい外を通れたことが大きかったが、今回のメンバーの大半を負かしているのも事実。阪神だと終いが甘くなるが、ひと皮剥けた今なら克服するか。鞍上はこのコース得意な佐藤哲騎手。

あとは前走愛知杯4着のミスパスカリ、忘れな草賞勝ちはあるマイネサマンサあたりが続きそう。ミスパスカリは3走前にこのコースでマイネソーサリスに0.8秒差をつけて勝っている。ただそれほど切れる脚はないので流れ次第か。鞍上は岩田康騎手。マイネサマンサはこの距離は折り合い次第。鞍上のアンカツはこのコース得意なので、折り合って流れに乗るようなら見せ場以上があるかもしれない。今回は9頭立て。時期的に仕方ない面もあるが、もう少しどうにかならないのだろうか。

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