小倉記念
レース展望

夏の小倉のハンデ重賞。95年から99年まで別定戦で行われたが、00年にハンデ戦に戻った。過去10年で1番人気は[2-1-3-4]で3連対。1番人気は単勝オッズが3倍以上だと[0・0・2・4]で連対なく不振。小倉実績のある馬で単勝オッズが2.9倍以下なら信頼度は高い。連対馬20頭のうち19頭が6番人気以内。1番人気が崩れても2〜6番人気で決まるため、馬連は荒れても中穴止まり。過去5年の連対馬10頭には全て小倉芝で連対があった。小倉は平坦小回りでカーブがきつい特殊コース。小倉の実績を重視したい。

人気になるのはメイショウカイドウ、ツルマルヨカニセ、アグネスシラヌイ、ワンモアチャッター。メイショウカイドウは前走北九州記念を勝ち、小倉芝重賞3冠を達成。03年夏以降の小倉芝では[6-1-0-0]と崩れていない。今回はハンデキャッパーが58.5キロを課してきた。過去10年の小倉記念で57.5キロ以上だった馬はアンブラスモア(58キロ、2着)、ミッキーダンス(57.5キロ、5着)、トッププロテクター(57.5キロ、7着)、ロサード(58キロ、5着)。58.5キロはいないが、小倉3冠馬ならあっさり克服か。問題があるとすれば前走大きく馬体が減っていたことと2000mより1800mに適性があること。鞍上はこの馬で8戦7連対の武豊騎手。

ツルマルヨカニセは前走の北九州記念で重賞初連対。好位からしぶとく伸びて小倉巧者ぶりを見せた。小倉芝[4-3-1-0]、小倉芝2000m[2-1-0-0]で今回も条件はいい。1800mもこなすが、4勝を挙げている2000mの方が適性は高い。北九州記念はメイショウカイドウと0.3秒差が今回はそのまま斤量に反映された。過去10年の小倉記念で[2-3-1-6]で連対率41.7%を誇る橋口厩舎。鞍上の小牧騎手は昨年の北九州記念でダイタクバートラムに騎乗し、メイショウカイドウを負かしている。小倉で激走がある橋口厩舎&小牧太騎手。さらに体調アップなら逆転があるかもしれない。

アグネスシラヌイは前走天の川Sを快勝。新潟は初コースだったが、メンバー最速の上がりで難なくクリアした。ハーツクライの半弟で母アイリッシュダンス。母が夏に走ったようにこの時期が合うのだろう。馬体がよく見えるときに走らず、逆に気配が目立たないときに走ったりする馬で掴みどころのないタイプ。コース&距離の条件は悪くない。ワンモアチャッターは1000万条件を2連勝。54キロは1600万条件を勝ったアグネスシラヌイと同斤で1キロ見込まれた感じだが、それだけハンデキャッパーが評価した証拠。ここにきて馬が変わり相馬眼的に評価できるレベルに来ているので注意したい。

あとは北九州記念で積極的な競馬をして4着に粘ったスパルタクス、小倉大賞典2着があるセフティーエンペラ、1000万条件を4戦連続連対中のニホンピロキースあたりが続きそう。例年より出走頭数が揃い、激しいレースになりそう。展開の読みが大きなファクターになる。小倉は今週までAコース。馬場の内側が荒れて外差しにシフトしてきているので、展開面と合わせて考慮したい。過去10年で1枠は[0-0-0-10]、2枠は[0-0-2-9]で連対なし。最初から荒れた内を通る内枠は不利。JRAはメイショウカイドウを内枠に入れてきそうだ。武豊騎手は腕の見せどころ。

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