アイビスSD
レース展望
今年で第5回を迎える夏の電撃戦。過去4年で1番人気は[1-1-1-1]で2連対。連対馬8頭全てが6番人気以内で極端な人気薄の連対はない。そのため馬連は3回が10倍台までに収まっている。ただし03年は3着に10番人気が入り3連複は590倍を超える波乱になった。夏に調子を上げてきた牝馬の活躍が目立つ。直線1000mは最初から馬場のいい外を通れる外枠が有利。枠順の影響がかなり大きいレースだが、先週は馬場の真ん中あたりを通った馬も伸びていたので少し注意したい。
人気になるのはカルストンライトオ、カフェボストニアン、ウェディングバレー。カルストンライトオは02年と昨年の勝ち馬。昨年は5枠スタートだったが、ロケットスタートを決めて外ラチに張り付くとあとはひとり舞台で2着に3馬身差をつけて楽勝した。短距離戦の3馬身差は圧倒的な強さを示すもの。このコースはまさに庭。今年は休み明けで59キロを背負うので、他馬に付け入る隙があるとすればそこだろう。ただし今年も昨年同様に重賞勝ち馬はカルストンライトしかいない。仕上がりが良く、外枠を引くようならあっさりもある。
カフェボストニアンはこのコース2戦2勝。長期休み明けだがポン駆け実績があり、使い込むよりむしろ初戦の方が走るタイプ。南Wでかなり乗り込まれているので、それなりに仕上がってきそうだ。昨年の駿風Sの勝ちタイムは54.7秒。この時計では足りないが、レースぶりからまだ時計は詰められそう。カルストンライトオが斤量増のぶん時計が掛かれば。ウェディングバレーは昨春から大不振に陥ったが、このコースで息を吹き返した。一戦ごとに体に柔らかさが出てきたように芦毛の牝馬で夏場がいいのだろう。さらに調子を上げ、外枠を引くようなら。
あとはダッシュ力あるテイエムチュラサン、邁進特別を勝っているサクラプログレス、新潟日報賞4着のスプリングクレタあたりが続きそう。格下馬だが、閃光特別で差して4馬身差で楽勝したプリティメイズが出てくれば面白そうだ。夏本番で暑い日が続いているので、各馬の調子に十分注意を払いたい。能力があっても暑さで馬に走る気がなければ自分より弱い馬に負ける。パドックは必見。まずは最終調教の動きと気配から調子のいい馬を見抜きたい。
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