新潟記念
レース展望

夏の新潟の名物重賞。過去10年で1番人気は[5-3-0-2]で8連対。01年に新コースになかってからはサンプレイス1着、アグネススペシャル2着、エイシンハシマオー12着、レニングラード2着で4頭のうち3頭が連対。ハンデ戦としては人気馬が堅実で過去10年の連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内。馬連は6回が10倍台までに収まっており、それほど荒れない。馬連万馬券はない。トップハンデは[3-1-2-5]で連対した4頭は全て1番人気。01年以降はダイワテキサス4着(59キロ)、アメリカンボス7着(58.5キロ)、ミデオンビット13着(57キロ)、チアズブライトリー8着(58キロ)と連対なく不振傾向。

人気になるのはダイワレイダース、ヴィータローザ、フォーカルポイント、アグネスシラヌイ。ダイワレイダースは七夕賞で初重賞制覇。内から上手く上がってきたことが大きかった感もあるが、ここにきて地力が強化されていることも確か。3走前のアメジストSは重馬場で4馬身差の圧勝。エプソムCと七夕賞は良発表だったが、馬場は少し渋っていた。馬場が渋ると他の馬が苦にするという点で有利だが、今の新潟は馬場が渋る(良発表でも湿り気が残る)と軽量馬が来る傾向。今回はハンデ戦で前走より1キロ増。後藤騎手がそのあたりを考慮してどう乗るか。

ヴィータローザはチャクラと並んでトップハンデ57.5キロ。金鯱賞2着の実績を考えればこれくらいは当然か。前走の北九州記念は直線で伸び切れず5着に敗れたが、距離1800m、馬体12キロ減などが微妙に影響したのだろう。今回は金鯱賞と朝日CCで2着がある2000m。スローの上がり勝負に強いタイプで比較的ゆったり流れる新潟芝2000mは悪くない条件。前走後に一頓挫あってひと息入れたので、仕上がり具合がポイントになりそうだ。鞍上は昨年の新潟記念でレニングラードに騎乗して2着に敗れたアンカツ。コースは手の内に入れている。

フォーカルポイントはひと叩きされて馬体が絞れた朱鷺Sで2着に好走。中1週だが、さらに調子を上げてくるようなら狙い目がありそうだ。昨年の京成杯ではキングカメハメハ、スズカマンボを負かし、1分59秒2の好時計で優勝。ここで完全復活するようなら秋が楽しみになる。アグネスシラヌイは天の川Sを1分57秒9で優勝。新潟は初めてだったが、新潟巧者の母アイリッシュダンス(新潟記念1着)の血が騒いだか。父SS、母の父トニービンで血統的にいかにもこのコースが向きそう。54キロはいいが、アテにしにくいタイプ。前走から中1週で今年11戦目。状態面に注意。

あとは関屋記念をパスしてここに備えたグラスボンバー、新潟で[2-1-0-1]の実績があるヤマニンアラバスタが続きそう。グラスボンバーは前走に距離に目処を立てたので、ここでも侮れない。新潟は[0-0-0-5]と実績はないが、力をつけた今ならこなすか。渋った馬場は苦にしないので、雨が降ればプラスに働く。ヤマニンアラバスタは札幌に輸送したがクイーンSを除外され、新潟に戻ってきた。輸送のストレスを新潟滞在でどこまでクリアできるかが鍵。先週はヘヴンリーロマンス、テイエムチュラサン、ウェディングバレーが重賞で激走。夏に強い牝馬の活躍が目立つので注意。

[Home]