小倉2歳S
レース展望
夏の小倉の王者決定戦。過去10年で1番人気は[3-0-1-6]で3連対のみ。一昨年はメイショウボーラー(13番枠)が勝ったが、昨年はエイシンヴァイデン(2番枠)が4着に敗れた。1番人気に限らず内枠に入った馬は不振で過去6年の連対馬12頭は全て8番より外枠の馬。最終週で馬場の内側が荒れているため、内枠からスタートする馬は不利。枠順が大きなポイントで内枠に人気馬が入ると荒れる。昨年は芝1000mとダ1000mを勝ってきた馬がワンツーを決めたが、例年はハイペースの芝1200mを勝ってきた馬が結果を出す傾向。
人気になるのは、エイシンアモーレ、アルーリングボイス、グランプリシリウス。エイシンアモーレは阪神芝1400mの新馬戦と小倉芝1200mのフェニックス賞を連勝。前走はまだ馬体に余裕があったが、逃げて最後にセントルイスガールに詰め寄られたものの粘り切った。芝1200mのスピード競馬に対応できたし、このレースに向けて目処の立つレースだった。この夏の小倉で絶好調の瀬戸口厩舎の馬。厩舎はどう仕上げれば小倉2歳Sを勝てるかというノウハウを持っている。鞍上は3年連続で1番人気になりそうな福永騎手。あとは枠順か。
アルーリングボイスは小倉芝1200mの未勝利戦を逃げて3馬身半差で快勝。新馬戦は出遅れて2着に敗れたが、武豊騎手に乗り替わり一変した。母アルーリングアクトは2戦2勝でこのレースを制している。武豊騎手は今年の小倉重賞を全て制しており、今回勝てば小倉重賞完全制覇になる。グランプリペガサスは新馬戦は直線で抑える余裕を見せて6馬身差で楽勝したが、フェニックス賞は直線で伸びを欠き3着に終わった。1枠スタートで馬場の悪い内を通ったこともあるが、何とも不可解な負け方だった。今回は武豊騎手からアンカツに乗り替わる。
あとは小倉芝1000mの新馬戦で逃げて楽勝したトーホウアモーレ、小倉芝1200mの新馬戦を8馬身差で楽勝したエムエスワールド、フェニックス賞2着のセントルイスガールあたりが続きそう。エムエスワールドには落馬骨折で休養していた池添騎手が騎乗する。現在399勝で400勝を目前に痛恨の落馬負傷。今週は気合が入っていそうだ。ちなみにアンカツも現在499勝で500勝に王手をかけている。小倉2歳Sはまずは枠順。馬場状態を加味した上で最終決断を下したい。タムロスターディあたりが突っ込めば3連単は超大穴になりそうだ。
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