京成杯AH
レース展望
中山マイルのハンデ重賞。過去10年で1番人気は[4-1-2-3]で5連対。ここ2年はミレニアムバイオ5着、マイネルソロモン3着と連対を外している。2番人気は[2-1-1-6]、3番人気は[1-2-1-6]で各3連対。6〜8番人気が5連対と人気薄の連対が目立つ。00年から10倍以下が3年続いたが、ここ2年は164.9倍、29.7倍と荒れている。トップハンデは[3-3-5-6]で連対率35%。1、2番人気だと[3-2-2-2]で連対率56%に上がる。中山開幕週のハンデ戦。馬場が絶好で前が残りやすいので注意。
人気になるのは、アイルラヴァゲイン、コスモサンビーム、マイネルハーティー、マイネルモルゲン、マイネルソロモンの5頭。アイルラヴァゲインはNHKマイルC3着以来の出走。マイルCは牝馬2頭に負けたが、距離に目処を立てた。今回は休み明けだが、乗り込まれて仕上がってきそう。相馬眼的に脚捌きに硬さがあるのがネックだが、それがどこまでクリアされたか。ハンデ55キロは1キロ見込まれたが、それだけハンデキャッパーが評価している証拠。中山の急坂は苦にしないし、高速決着に対応できるスピードもある。古馬相手にどんなレースをするか楽しみ。鞍上は今年99勝を挙げている横山典騎手。
コスモサンビームは長期休み明けの関屋記念で5着に善戦。後方2番手からメンバー2位の33.1秒で一気に伸びてきた。レース後に脚元に不安が出たようだが、その後は坂路とDWで乗り込まれている。脚元に不安のある馬にトップハンデ57.5キロは酷だが、このコースで朝日杯FSを勝った実績があるのだから仕方ないところ。前走はダッシュが利かずに後方からの競馬になったが、今回は開幕週だけに朝日杯のように前につけるのが理想。内枠を引いて上手く立ち回れればチャンスはありそうだ。歩様が悪いときがあるようなのでパドックは要注意。
マイネルハーティーはニュージーランドTの勝ち馬。直線一気を決め、ゴール前で内田博騎手が右手の鞭を振っていたのが印象的。朝日杯FSでもメンバー最速の末脚で4着まで追い上げたし、中山マイルは合うのだろう。重心の低いフットワークは迫力がある。前走のNHKマイルCは13着に敗れたが、前が残る展開があまりに向かなかった。追い込みタイプで開幕週の馬場が気になるところだが、アンカツはどう乗るのだろう。腹を決めて直線一気に賭ける手か、それとも・・・。いずれにしても少し展開の助けが欲しい。脚質で人気が落ちるのならむしろ狙いたい気もする。
マイネルモルゲンは昨年の勝ち馬でこのコースで重賞2勝。昨年のダービー卿CTは54キロ、京成杯AHは56キロだったが、今年は57キロを背負う。昨年は途中から掛かって先頭に立ったが、そのまま押し切った。最後はシャイニンルビーにクビ差まで迫られただけに今年は1キロ増がどう響くか。前走を見ると折り合いにも課題を残す。マイネルソロモンは香港マイルを熱発で回避し、NSTオープンは12着に惨敗。敗因は24キロの大幅馬体増。この馬体で出走させた陣営を疑いたくなるが、今回は仕上げてきている。ハンデは1キロ見込まれたが、中山マイルは得意。相性のいい後藤騎手なら上手く捌いてくるか。
あとはNSTオープンを勝ったウインラディウス、中1週続きもキングカメハメハを倒した馬として人気になるフォーカルポイントあたりが続きそう。ウインラディウスは58キロだが、これくらいのメンバーなら力は足りるが、最近は踏ん張りが利かなくなってきた感もある。フォーカルボイントは中1週のストレスがなく、調子が上向いてくるようなら。人気薄では中山芝1600mで[3-0-2-1]のニシノシタンに注目したい。落鉄した京王杯SCで5着したようにハンデG3ならやれる力はある。前走の関屋記念大敗と吉田豊騎手の弱気なコメントでマークが緩めば面白い。アサクサキニナルに勝った馬はその後重賞で活躍している。
[Home]