札幌2歳S
レース展望

札幌開催の2歳王者決定戦。97年に距離が1800mに変更された。ジャングルポケット、サクラプレジデントなど、勝ち馬は翌年のクラシックで活躍している。昨年は勝ち馬ストーミーカフェが共同通信杯、2着ダンツキッチョウが青葉賞を制した。距離変更後8年で1番人気は[2-1-2-3]で3連対。それほど信頼度は高くない。2、3番人気は各1連対。人気馬同士で決着することはほとんどない。馬連は10倍以下は1回しかなく、万馬券3回と荒れている。過去5年の連対馬10頭のうち4頭が1戦1勝馬。その後の重賞で活躍できる馬ならキャリアは関係ない。

人気になるのはアドマイヤムーン、フラムドパシオン、マツリダゴッホ。アドマイヤムーンはクローバー賞の勝ち馬。不利な大外枠からスタートし終始外を回ったが、最後は内ラチ沿いを逃げたニシノアンサーを力で捻じ伏せた。まだ全体的に荒削りだが能力は高い。スタートが遅く外を回って進出するため、ロスの大きい競馬になるが現時点での課題。立ち回りの上手さより、底力が問われる流れの方がいい。本田騎手は過去8年の札幌2歳Sで[0-0-3-4]。00年は1番人気のテイエムオーシャンで3着に敗れている。松田博厩舎は今年の2歳戦[7-5-3-4]で連対率63.2%、複勝率78.9%と大活躍。

フラムドパシオンは福島の新馬戦を勝って以来の出走。北海道の洋芝の経験がないのは不利だが、がっしりとした馬体でパワフルなフットワークからこなせそう。父は新種牡馬クロフネ。母カーリーパッションは名牝エアグルーヴの全妹。社台の期待が高くて当然。初勝利から3ヶ月経ったが、馬体がどこまで成長したか。マツリダゴッホは札幌芝1800mの新馬戦を7馬身差で楽勝。上がり3Fはメンバー最速の34.8秒。頭は高いが、スローで突き抜けた点は評価できる。勝ち時計は1分52秒8と平凡だが、良発表でも雨で馬場は渋っていた。負かした馬が1頭も勝ち上がっていないのは少し気になるが・・・。

あとはコスモス賞を勝ったディープエアー、函館2歳Sを勝ったモエレジーニアス、函館芝1800mの新馬戦を勝ったニシノロドリゲスあたりが続きそう。ディープエアーは同コースのオープン特別を勝ったことは評価できるが、上手く立ち回った感もあった。他の馬にも騎乗できた藤田騎手が乗るのだから脈はあるのだろう。モエレジーニアスは距離をこなすかが課題だが、道中折り合って流れに乗れるようなら。ニシノロドリゲスは新種牡馬アグネスタキオン産駒。福永騎手がわざわざ乗りにくるのが何とも臭う。2歳重賞は相馬眼を重視。相馬眼的狙い馬で勝負したい。

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