シリウスS
レース展望
97年に新設されたダートハンデ重賞。過去8年で1番人気は[5-2-0-1]で7連対。唯一連対を外したのはオープン勝ちがなく初重賞挑戦だったイソノウイナー。ダートで重賞実績またはオープン2勝以上がある1番人気は信頼度が高い。過去8年の連対馬16頭のうち15頭が5番人気以内。そのため馬連はほとんどが10倍前後。ハンデ戦だが軽量馬は不振で、ある程度斤量を背負ったダート実績馬が結果を出している。ただし2、3番人気は不振で1番人気と4、5番人気で決着することが多い。春のプロキオンSで好走した馬の活躍が目立っている。
人気になるのはブルーコンコルド、サイレンスボーイ、サンライズキング、マイネルモルゲン。ブルーコンコルドはプロキオンSの勝ち馬。1分21秒9の好タイムで2着のサンライズキングに2馬身半差をつけた。好位から抜け出す安定したレースぶりで1400mもピッタリ。58キロを課せられたが、スムーズな競馬ができれば勝ち負けだろう。休み明けだが、このレースを目標にしてきたので仕上がってくるはず。サイレンスボーイはプロキオンS4着。ブルーコンコルドに完敗したが、内枠スタートのため包まれる嫌ってハイペースで逃げたこともあった。今回は斤量1キロ差でどこまで詰められるか。ただ乗り替わりはマイナス。
サンライズキングはプロキオンS2着。ブルーコンコルドには完敗だったが、阪神ダ1400mの適性を見せた。一時期の不振を脱して最近は成績が安定している。大型馬で仕上がりが課題だが、ブルーコンコルドより1.5キロ軽い斤量は魅力。柴原騎手の手綱捌きに注目したい。マイネルモルゲンは京成杯AHを勝ったが、当初の予定通りダート路線に進んできた。関越Sの走りを見る限りダートはこなす。前走勝ったぶん57.5キロを課せられたのは不利だが、ここで通用しても驚けない。柴田善騎手は久しぶりの関西遠征。中山でG1がある日だけに少し寂しい気もするが・・・。
あとは阪神ダ1400mのプロキオンSとシリウスSで3、3、3、4着と善戦しているインタータイヨウ、阿蘇Sで2着したタイギャラント、昨年のユニコーンSの勝ち馬トップオブワールドあたりが続きそう。距離は1F長いがまだ底を見せていないという点でマルカフレンチとミリオンベルに少し注目。マルカフレンチは前走の葛飾特別の勝ちタイム1分10秒8が優秀。500キロを超える大型馬でこのメンバーに入っても馬体は見劣らない。父はダート走るフレンチデピュティ。鞍上は重賞初騎乗となる鮫島良騎手。ガッツ溢れる騎乗を期待したい。ミリオンベルはダートで[5-4-0-1]と堅実。4歳秋を迎え力をつけているので、1400mでも52キロなら一発ないものか。
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