毎日王冠
レース展望

天皇賞(秋)の前哨戦。過去10年で1番人気は[4-0-0-6]で4連対。2、3着がなく、勝つか負けるか極端な成績。勝った4頭のうち3頭に古馬混合G1勝ち、残る1頭には同G12着があり、負けた6頭にはなかった。1番人気は古馬混合G1で連対がないと危険。2番人気は[1-0-3-6]で唯一連対したのは中山で行われた02年のマグナーテン。馬連は95、96年に万馬券が出たが、それ以降は10倍前後か40倍前後で荒れても中穴止まり。連対馬20頭のうち13頭が2ヶ月以上の休み明け。実績馬は休み明けで結果を出している。

近年は京都大賞典に実績馬が集まる傾向が強く、毎日王冠は10頭前後で行われているが、今年はフルゲートに近い頭数でメンバーも揃った印象。有力馬は休み明け&本番前の一戦とあって人気はかなり割れそうだ。アサクサデンエンは調教の動きから出否は未定。スイープトウショウは宝塚記念で牡馬の一線級を撃破。このメンバーなら力は十分に足りるが、本番は次の天皇賞(秋)。今回は57キロを背負うし、どこまで仕上げてくるか。休み明けはローズS3着、都大路S5着で連対はないが、気性的に鉄砲は利くタイプ。

テレグノシスは昨年の覇者で言わずと知れた東京巧者。昨年はメンバー最速の33.4秒でローエングリンを差し切った。今年の春は京王杯SC3着、安田記念6着と以前より末脚の威力が少し衰えた感もある。そのイメージを払拭できるか。ダイワメジャーは関屋記念でサイドワインダーに差されて2着に敗れたが、正攻法の競馬で力は見せた。左回りの目処も立ったし、再度横山典騎手が騎乗するのは魅力。ノドが悪化していないことが条件。バランスオブゲームは一昨年の覇者。これまで休み明けでG2を4勝。今回は急仕上げ気味だが、仕上がっていれば。

コスモバルクはここで連対しないと天皇賞(秋)に出走できない。アンカツを乗せて勝負にきたが、果たしてどうだろう。メイショウカイドウは今年の小倉古馬重賞を完全制覇。当日輸送でない東京はこなすが、小倉2戦よりメンバーはかなり強くなる。大幅馬体増がないことが条件。サンライズペガサスは春に大阪杯を制した。今回は1F短いが、末脚が生かせる流れなら。カンパニーは安田記念で5着に善戦。芝1800mは[2-3-0-1]。4歳秋を迎え、さらにパワーアップしていれば。ハットトリックはここ2戦は不発も東京コースは[3-0-0-1]と得意。展開が嵌ればこのメンバーでも。

この他にもエプソムCを勝ったスズノマーチ、東京巧者ハイアーゲーム、函館記念を切ったエリモハリアーなど伏兵は多種多彩。今週から開幕する東京はAコースで行われる。開幕週は一般的に前が残りやすいと言われるが、それも馬場状態や展開次第。まずは土曜の競馬をよくチェックしたい。各馬の実力が接近しており、仕上がり、陣営の勝負度合いも様々。仕上がり、勝負度合いを見抜くのはもちろん、レースで何が最も問われるのかを読まないと馬券は獲れないだろう。これに相馬眼というスパイスを利かせて勝負したい。

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