富士S
レース展望

00年の時期変更でマイルCSの前哨戦になり、最近は好メンバーが揃うようになった。過去5年で1番人気は[2-0-0-3]で2連対。東京で行われた4年で連対したのは昨年のアドマイヤマックスのみだが、同馬には安田記念2着の実績があった。馬連は82.9倍、11.5倍、23.5倍、15.3倍、4.6倍で10倍以下は昨年のみ。穴をあけているのは前走重賞で好走したのにも関わらず人気にならなかった馬。マイル路線を進む3歳馬も参戦してくるが、過去5年で[0-0-4-12]で連対なし。3着が多いので3連単にはマークが必要か。マイルCSに向けて好レースを期待したい。

人気になるのはマイネルレコルト、ウインラディウス、キネティクス、コスモサンビーム、アルビレオあたりか。サイドワインダーは骨折明けで出否は未定。出走してくれば仕上がり次第で当然有力。マイネルレコルトはセントライト記念で9着に敗れ、マイル路線に変えてきた。前走は馬体減を気にして最終調教は軽め。今回は立ち直っていれば、普通に追い切ってくるのだろう。まずは最終調教に注目したい。東京コースではダービー5着、京王杯2歳S5着に終わっているが、左回りのマイルは新潟2歳S勝ちがある。過去5年3歳馬の連対がないデータを破れるか。メンバーは骨っぽいが・・・。

ウインラディウスは昨年の東京新聞杯勝ち馬。前走の京成杯AHは58キロを背負って追い込んで3着と力のあるところを見せた。最近は一走毎に好走と凡走を繰り返しているが、前走で復活の目処は立ったか。今回は別定戦で他馬と斤量差が少なくなるのは有利。キネティクスは今年の東京新聞杯2着馬。前走の京成杯AHは7ヶ月半ぶりの出走で5着。雨で馬場が緩んでいたし、仕方ない面もある。ひと叩きされて調子が上向いていれば。東京コースは得意で早い上がりにも対応できる。池添騎手とも相性がいい。

コスモサンビームは復帰戦の関屋記念で5着したが、2戦目の京成杯AHは10着に敗れた。正攻法の競馬で外を回って進出したが、直線で一杯になって失速。緩い馬場、57.5キロ、外を回ったことなど敗因はあるが、物足りない内容だった。叩き3戦目で得意の左回りで変わるか。鞍上は関西馬で不振が目立つ柴田善騎手。ただし東京マイルの勝ち星は多い。アルビレオは前走ポートアイランドS2着。休み明けで重めが残っていたが、地力で2着を確保した。春は重賞戦線で揉まれて安田記念は0.7秒差の10着。G3なら力は足りそう。鞍上は松永騎手。

あとはエプソムC2着があるグランリーオ、京成杯AH2着のニシノシタン、スプリングSを勝ったダンスインザモアあたりが続きそう。データ的には前走京成杯AHで連対したにも関わらず人気が落ちそうなニシノシタンだが、東京マイルという条件はどうだろう。こう考える人が多いから穴になるのだが・・・。人気薄ではアサクサキニナルが気になる。休み明けで仕上がりが課題だが、東京マイルは[0-2-1-0]と堅実。これまで戦ってきた馬は重賞で活躍している馬が多い。鞍上に藤田騎手を確保したところが何とも臭うがどうだろう。

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