福島記念
ﾚｰｽ展望
福島の最後を飾るﾊﾝﾃﾞ重賞｡荒れるﾚｰｽとして知られる｡過去10年で1番人気は[3-0-0-7]で3連対｡4頭が10着以下に惨敗しており､勝つか負けるか両極端｡勝った3頭は全て差し馬｡逃げ先行馬は乱ﾍﾟｰｽに巻き込まれて失速することが多い｡6番人気以下の人気薄が10連対と半数を占める｡馬連は10倍以下はなく､50倍以上が4回､万馬券が2回と大荒れ｡昨年は6-9-16番人気で決着し､3連単は85万馬券だった｡最終週で馬場が荒れていることがﾎﾟｲﾝﾄ｡
人気になるのはﾜﾝﾓｱﾁｬｯﾀｰ､ｸﾞﾗｽﾎﾞﾝﾊﾞｰ､ｴﾙﾉｳﾞｧ､ｾﾌﾃｨｰｴﾝﾍﾟﾗあたり｡ﾜﾝﾓｱﾁｬｯﾀｰは春に本格化してから[3-1-0-0]と崩れていない｡天皇賞(秋)は除外されたが､想定通りで調整に狂いはないようだ｡ﾄｯﾌﾟﾊﾝﾃﾞ57ｷﾛは実績的に仕方ない｡鞍上はﾃﾝ乗りの柴山騎手｡初重賞制覇のﾁｬﾝｽだろう｡ｸﾞﾗｽﾎﾞﾝﾊﾞｰは今年[3-2-1-0]で前3走は重賞で上位争い｡こちらもﾄｯﾌﾟﾊﾝﾃﾞ57ｷﾛ｡荒れ馬場をこなすので､勝ちにこだわるのなら思い切った競馬をしてきそうだ｡
ｴﾙﾉｳﾞｧはｴﾘｻﾞﾍﾞｽ女王杯を除外され､横山典騎手共々こちらに回ってきた｡もっと距離があった方が競馬はしやすいが､4歳夏の函館のｲﾒｰｼﾞから､ﾛｰｶﾙの2000mという条件は悪くない｡直線で前に並ぶと走るのを止めるので､横山典騎手がとう対策してくるか｡ｾﾌﾃｨｰｴﾝﾍﾟﾗは昨年の勝ち馬｡今年は56ｷﾛを背負うが､ﾜﾝﾓｱﾁｬｯﾀｰとは斤量関係が逆転する｡今年は勝っていないが､右回りのﾛｰｶﾙｺｰｽでは堅実｡本田騎手とは[4-2-1-3]と相性がいい｡
あとは人気は割れそうだが､ﾌﾟﾗｽﾞﾏとﾄｳｶｲﾄﾘｯｸに注目したい｡ﾌﾟﾗｽﾞﾏは条件馬で斤量は53ｷﾛに止まった｡激しいﾚｰｽで力を発揮するﾀｲﾌﾟで福島記念のｲﾒｰｼﾞに合う｡4走前の雄国沼特別(福島芝1800m)は強い内容だった｡ﾄｳｶｲﾄﾘｯｸは菊花賞を回避し､自己条件の比叡Sを優勝｡直線でしぶとく食い下がってｻｻﾞﾝﾂｲｽﾀｰを差し返した｡こういう競馬をした馬は強くなる｡鞍上は手の内に入れている穴職人･芹沢騎手｡今年の神戸新聞杯組はﾚﾍﾞﾙが高いので注意｡
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