フェアリーS
レース展望

2歳牝馬による中山スプリント重賞。過去10年で1番人気[4-1-0-5]、2番人気[2-2-2-4]、3番人気[3-4-0-3]で連対馬20頭のうち16頭が3番人気以内。馬連は10倍以下が4回、10倍台が4回と堅く収まることが多い。多頭数で行われるが、それほど荒れない。阪神JFで負けた馬が適距離に戻って巻き返すのがパターンで、最近3年は最先着馬が1、1、3着に好走している。ここ2年は芝1200m未経験のマルターズヒートとフェリシアが勝ったように能力があればスプリント実績は問われない。よく穴をあける1枠の馬に注意。

2勝以上を挙げているエイシンアモーレ、コスモミール、プラチナローズ、ダイワパッションは出走可能だが、1勝馬は抽選出走になる。1番人気は阪神JFで4着に好走したエイシンアモーレ。休み明けでパドックでは少し煩かったが、レースでは好位で折り合って直線でしぶとく伸びた。馬体は4キロしか戻っていなかったが、小倉2歳Sのときとは調教内容が違っていた。中1週で長距離輸送という条件は楽ではないが、父エイシンワシントンでフェニックス賞のレースぶりからも距離短縮は魅力。リーディング争いしている瀬戸口厩舎。勝ち星を積み上げたいところ。鞍上は柴田善騎手。

コスモミールは阪神JF8着。好位を進んだが、直線で伸びなかったのは馬場の影響か、それとも距離が長かったのか。マリーゴールド賞とダリア賞を勝った1400mがベストかもしれないが、1600mよりは1200mの方が合いそう。今回は関東での競馬で長距離輸送がないし、このメンバーなら地力は上位のものがある。プラチナローズは阪神JFは後方のまま見せ場なく17着に惨敗。パドックでは気合乗りが目立っていたが、渋った馬場が良くなかったのだろう。芝1200mは2走前に福島2歳Sを勝っている。クロフネ産駒が2週連続重賞勝ちを飾るか。

ダイワパッションは黒松賞を逃げ切り連闘で臨んできた。メンバー唯一の芝1200m2勝馬。今回も単騎逃げを打てるようなら見せ場以上があるかもしれない。あとは抽選対象だが、ここではジョウノナンシーとグリーンジュエリーを挙げておく。ジョウノナンシーは勝ちタイムは遅いが、直線で抜け出したときの瞬発力を評価。リーディング争いをする森厩舎の馬。グリーンジュエリーはダートで勝ってきたが、外を回るロスのある競馬でいい脚を長く使って差し切ったところを評価。2頭とも芝1200mの速い流れに対応できるかが鍵になる。

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