中山金杯
レース展望

年明け最初の名物重賞。過去10年で1番人気は[7-0-1-2]で7連対。荒れる金杯と言われるが、1番人気は堅実。重賞連対実績のある1番人気は崩れにくい。2番人気は[0-3-1-6]で3連対だが、3番人気は[0-1-1-8]と不振。6番人気以下が計6連対と人気薄が目立ち、ハンデ戦で波乱傾向が強い。トップハンデは[2-1-3-8]で最近6年連対がなく不振。芝2000mまたは中山芝コースでで実績のある軽量馬が穴をあけている。

人気になるのはキングストレイル、マイネルレコルト、ダンスインザモア、ワンモアチャッター、カンファーベストあたり。キングストレイルは休み明けのセントライト記念で初重賞制覇。前走のディセンバーSは1番人気で4着に敗れたが、馬体が14キロ増えていた。今回は馬体が絞れているかが鍵になるが、前走負けたことによってハンデが55キロで止まったのは有利。ハンデ戦は前走好走するとハンデが重くなる。昨年リーディングを逃した藤沢和厩舎がスタートダッシュを決めるか。

マイネルレコルトは昨秋緒戦のセントライト記念は馬体が減って調子を崩していたが、使うごとに調子を上げてきた。ここ3走は不利などあって流れに乗れていないが、最後はいい脚を使っている。弥生賞3着、皐月賞4着からこの距離は守備範囲。バルジューが新味を引き出すか。ダンスインザモアはノド手術後2戦目の中日新聞杯で2着に入った。外を回って差してきたことを評価したい。これで調教の動きが上向いてくれば。

ワンモアチャッターは鳴尾記念で後方のまま8着に敗れた。力のいるタフな馬場が堪えたのか、外枠スタートでタメが作れなかったのが影響したのか、この馬らしさが全くなかった。父ペンタイアと横山典騎手は昨年勝ったクラフトワークと同じ。条件が揃えば巻き返しがありそうだ。カンファーベストは長期休み明けの鳴尾記念で2着。脚元に不安のある馬なので使った反動がなければここでもやれそう。中山芝2000mは[2-0-2-1]と得意にしている。

あとは一昨年の勝ち馬で冬場に調子を上げるアサカディフィート、京阪杯でひと叩きされたヴィータローザ、たんぱ賞の勝ち馬コンラッド、鳴尾記念を逃げ切ったメジロマントルが続きそう。メジロマントルとコスモオースティンが展開の鍵を握りそうだ。年明けの芝コースはCコースに変更される。昨年暮れはAコースで内を回った馬が有利だったが、内から6mのところに仮柵が設置されることがどう影響するか。フルゲートのハンデ戦で混戦模様。騎手の腕も問われそうだ。

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