シンザン記念
レース展望

5冠馬シンザンを記念して創設された3歳マイル重賞。過去10年で1番人気は[7-1-1-1]で8連対。1番人気が堅実なため、馬連は6回が10倍以下と堅く収まることが多い。馬連が荒れた99年と01年はキャリア1〜2戦の馬が1番人気だった。1番人気のキャリアで波乱度が読める。過去10年で武豊騎手は[6-1-0-2]で現在1番人気で4連勝中。芝1800mを経験した馬がよく穴をあけるので注意したい。

人気になるのはイースター、ロジックの2頭。イースターは京王杯SCでは直線で狭くなって立て直す不利が響いて2着に敗れたが、さざんかSでは後方から捲り気味に進出してロジックにハナ差で制した。まだ馬が若くフラフラしているが、これまで3戦して上がり3Fは全てメンバー最速。坂路で切れのあるフットワークを見せるし、末脚はいいものがある。直線の長い京都外回りコースはこの馬にいかにも合いそうだ。

ロジックは好位につけて抜け出す競馬で安定感がある。唯一連対を外した萩Sはデビュー2戦目だったし、先着した馬がフサイチリシャールとドリームパスポートなら悪くない。さざんか賞はイースターに切れ負けしたが、今回は京都外回りコースだけに再度切れ負けの懸念がある。シンザン記念を知り尽くしている武豊騎手がこのあたりどう対策してくるか。橋口厩舎は有馬記念、中山金杯を勝ち、今勢いに乗っている。

あとは札幌2歳S2着の実績があるディープエアー、千両賞を勝ったゴウゴウキリシマ、東スポ杯2歳S4着のリメインオブザサンが続きそう。ディープエアーは朝日杯FSで後方から差してきたが、レースの上がりが早過ぎた。地力が問われる流れで上がりが掛かればチャンスはある。5日の京都は馬場の内側がいい状態でそこを通った馬が伸びていた。シンザン記念当日までその状態が持つかどうか。ただ出走頭数は9頭と少ない。

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