平安S
レース展望

フェブラリーSの前哨戦。最近はメンバーが揃い、G3でもレベルが高い。過去10年で1番人気は[2-0-4-4]で2連対のみ。最近6年は[0-0-3-3]で3着止まり。年齢、性別、斤量に関係なく不振に終わっている。別定戦だが、1番人気は過信禁物。2番人気は[2-0-3-5]で2連対、3番人気は[1-2-2-5]で3連対。6番人気以下が8連対と人気薄が目立つ。馬連は10倍以下は1回しかなく、最近5年は40倍台2回、万馬券3回とかなり荒れている。

波乱の要因は凍結防止剤が捲かれた特殊なダート、高速決着、人気薄の前残り、前年好走馬の激走、人気になる武豊騎手の不振などが挙げられる。昨年はヒシアトラスが最内から差して勝ったが、その前の5年の連対馬は全て逃げ先行馬だった。エムアイブラン、オースミジェット、スマートボーイ、クーリンガーなど前年好走馬が再度好走することが非常に多い。今年はヒシアトラスが該当する。武豊騎手は3番人気以内が6回あって[1-1-3-4]。人気で3着に負けることが多い。

人気になるのはヴァーミリアン、ヒシアトラス、タガノゲルニカ、アンドゥオール、ベラージオあたり。ヴァーミリアンはサカラートの半弟でダート2戦2勝。ダートではまだ底を見せておらず、エニフSでは高速決着に対応した。今回はエニフSより4キロ重い57キロ。5キロ差あったヒシアトラスと同斤になるのが課題か。鞍上は武豊騎手。ヒシアトラスは昨年の勝ち馬。前走は雪で輸送に時間が掛かったが、トップハンデ58キロを背負って結果を出した。別定で57キロになるのは有利。四位騎手は平安Sで4勝を挙げている。

タガノゲルニカは未勝利から一気の4連勝でオープン入り。パドックでは落ち着いて周回し、馬体、気配とも目立っていた。メンバーはさらに強くなるが、今の勢いは無視できない。アンドゥオールは休み明けのベテルギウスSでヒシアトラスと0.2秒差の2着。ヒシアトラスと斤量が逆転するのは有利ではないが、2戦目の上積みがあれば。タガノゲルニカとアンドゥオールは高速決着が課題か。ベラージオは東京大賞典4着。馬体の充実ぶりが目立ったし、本格化してきたようだ。

あとはフェアウェルSを快勝したワイルドワンダー、エニフSでヴァーミリアンとハナ差の2着だったドンクール、前走浦和記念2着のハードクリスタル、4連勝でオープンの春待月Sを制したマイネルボウノットあたりが続きそう。ワイルドワンダーはダートでは[4-1-0-0]と底を見せていない。前走は手応えよく好位を追走し、直線で弾けたレースぶりはインパクトがあった。鞍上はそのときと同じルメール騎手。相手は強いが、55キロなら何とかならないか。週末は土曜が雨予報。ダートの状態を加味して最終決断を下したい。

2006/01/18

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