東京新聞杯
レース展望

真冬の東京マイル重賞。昨年の勝ち馬ハットトリックは秋にマイルCSと香港マイルを制した。今年はフルゲートの16頭で混戦模様。今後のマイル戦線を占う上で重要なレースになりそうだ。過去10年で1番人気は[4-3-0-3]で7連対と堅実だが、最近6年は9、2、8、2、4、1着と連対は隔年ごと。数字ほど信頼度は高くない。2番人気は[0-1-3-6]、3番人気は[2-0-2-6]と不振。馬連は7回が10倍台までに収まっているが、最近は272倍、46倍など波乱が多くなった。

過去10年で不良馬場で行われた02年を除くと1〜3着馬は全て7番人気以内。良馬場では極端な人気薄が来たことはない。3連単を含め、馬券はこのデータが使えそう。連対馬20頭のうち18頭に芝1800m以上で連対があった。広い東京コースで距離の融通性が問われる。逆にいうとマイルがギリギリの馬では苦しい。前走着順も重要で連対馬20頭のうち15頭が前走連対していた。寒い時期だけに順調に使われて前走好走した馬が狙い目。

人気になるのはオレハマッテルゼ、アルビレオ、インセンティブガイあたり。オレハマッテルゼは京都金杯を1番人気で9着に敗れた。当日は馬場のいい内を通った馬が有利だったので、外枠スタートとゲートを出た直後に躓いたことによって終始外々を回ったことが堪えた印象。馬体が絞れていなかったことも陣営の誤算だったか。今回は前走から1キロ減の56キロ、[3-0-1-1]の東京マイル、[1-2-0-0]の叩き3戦目と条件は好転する。勝負懸かりなら陣営は馬体を絞ってくるのだろう。

アルビレオは京都金杯で後方から追い込んで3着。岩田康騎手が持ってきたという感が強いが、メンバー最速の末脚は強烈だった。東京マイルは[1-0-0-3]で勝ったのは3歳時の500万条件。重賞では切れ負けしているが、前走の末脚が使えれば。今回は四位騎手に乗り替わる。インセンティブガイは初富士Sを好時計で快勝。今回は重賞でメンバーは強くなるが、昨夏の関屋記念で3着がある。前走から2キロ減の55キロなら東京コースでも狙い目はありそう。鞍上はペリエ騎手。

あとは斤量59キロが課題も東京マイル重賞2勝の実績があるウインラディウス、中山金杯を1番人気で6着で敗れたキングストレイル、条件戦を2連勝してオープン入りしたメイショウオウテ、中日新聞杯を勝ったグランリーオ、一昨年の朝日杯FSを勝って以来ずっと善戦止まりのマイネルレコルト、1番人気なったニューイヤーSで5着に敗れ、後藤騎手に乗り替わるペニーホイッスル、昨年の2着馬キネティクスあたりが続きそう。人気は割れそうだ。東京は開幕週で今開催は全てDコースで行われる。馬場の見極めもポイント。

2006/01/26

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