京都牝馬S
レース展望

古馬牝馬重賞の第一弾。今年はヴィクトリアマイルが創設されたことで牝馬重賞戦線は面白くなりそうだ。過去10年で1番人気は[1-1-2-6]で2連対。最近5年は7、4、6、6、4着で連対なく不振。2番人気は[1-4-2-3]で5連対と1番人気より好成績。3番人気は[1-1-0-8]で2連対。馬連は10倍台までが4回、20倍台3回、60〜70倍台3回で中穴決着が多い。阪神牝馬Sで3着以内に好走した馬は人気になるが、[0-2-2-9]で2頭しか連対していない。これが波乱要因のひとつ。

人気になるのはディアデラノビア、マイネサマンサ、レクレドール。ディアデラノビアは2番人気に支持された京都金杯で6着に敗れた。骨折して約半年ぶりの出走、しかも初の古馬牡馬相手では仕方ないか。これまで外から差す競馬をしていたので、内から差す競馬に少し戸惑った感じもある。武豊騎手は先週、大外一気を何度も試みていたので、Bコースに変更される今週も大外一気を狙ってくるのだろう。フローラSの末脚が使えれば勝ち負け。中3週でどこまで上向いてくるか。

マイネサマンサは阪神牝馬Sでレクレドールとの激しい競り合いを制して2着。相手にぶつけられたが、最後までしぶとく伸びてきた。坂のある阪神の方が得意だが、直線が平坦な京都では切れる脚が使える。折り合いが鍵なので、テン乗りの岩田康騎手の腕に懸かる。レクレドールは阪神牝馬S3着。調教は自分でセーブするので地味に映るが、実戦に行けば走るタイプ。最近は成績がムラだが、再度55キロで出走できるのはいい。ペリエ騎手は2戦目。馬のイメージは掴んでいるのだろう。

あとは叩き3戦目になるヤマニンシュクル、有馬記念に挑戦したオースミハルカ、昨年の勝ち馬アズマサンダース、前走惨敗も2走前の中日新聞杯4着は見どころがあったメイショウオスカル、不利を受けることが多く力を出し切っていないチアフルスマイルが続きそう。ヤマニンシュクルは2回使ったのでそろそろ変わりそうだが、桜花賞以来となるマイル戦が課題か。オースミハルカは力はあるが今回は斤量が59キロ。それで人気が落ちるのなら敢えて狙ってみたい感じもするが、果たしてどうだろう。

2006/01/26

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