シルクロードS
レース展望
高松宮記念の前哨戦。02年からハンデ戦に変更された。過去10年で1番人気は[3-0-3-4]で3連対。00年に高松宮記念の前哨戦になってからは[3-0-2-1]でハンデ59.5キロを課せられたトロットスター以外は3着以内を確保している。CBC賞勝ち馬が1番人気になると[2-0-1-0]と結果を出すが、今年は出走がない。2番人気は[1-4-0-5]で5連対、3番人気は[0-2-0-8]で2連対。ハンデ戦で行われた最近4年の連対馬8頭のうち4頭が6番人気以下の人気薄。毎年6番人気以下が必ず連対している。
過去10年の馬連は10倍以下1回、10倍台2回と堅く収まることは少なく、50倍以上2回、万馬券2回と荒れている。ハンデ戦で行われた最近4年は261倍、28倍、67倍、23倍と本命決着はない。人気の盲点になった実績馬、淀短距離Sで負けて人気を落とした馬が穴をあけるので注意。デュランダル、アドマイヤマックス、カルストンライトオなどスプリントG1馬が引退していなくなった今年のスプリント路線はかなりの混戦模様。今回は荒れた京都の馬場で行われるフルゲートのハンデ戦。アッと驚くような超大穴が飛び出すかもしれない。
アイルラヴァゲインは淀短距離S3着。そのとき1番人気になったマルカキセキが不在、叩き2戦目で明け4歳馬の期待度などから1番人気になりそうだ。淀短距離Sを勝ったギャラントアローが1キロ減の58キロ、2着のディープサマーが同斤の55キロなのに対し、1キロ増の55キロは見込まれた感じだが、それだけハンデキャッパーの評価が高いということ。良馬場なら変わるとみているのだろう。クリスタルCではディープサマーとコパノフウジンに負けたが、3コーナー手前でごちゃつく不利があった。叩き2戦目と良馬場で型通り一変するか。
ギャラントアローは59キロを背負った淀短距離Sをまんまと逃げ切った。04年の淀短距離Sを勝って以来2年ぶりの勝利。京都芝1200mは[2-2-0-1]で連対率80%と得意にしている。昨年のシルクロードSは58キロを背負い3番手から差す競馬をして勝ったプレシャスカフェと0.1秒差の2着。最近は斤量が58キロ以上のときだけ好走しているのが面白い。今年は逃げる競馬か。コパノフウジンはガーネットS3着。昨秋に復帰してから2、2、1、3着と崩れておらず、2走前には芝1200mの市川Sを勝ったように芝もこなす。堅実さが買われて人気になりそうだ。
淀短距離S2着のディープサマー、アンドロメダS2着があるタマモホットプレイ、一昨年の勝ち馬でスプリント重賞実績のあるキーンランドスワンあたりも人気になりそう。ディープサマーは重の鬼で前走は馬場が見方した感もあるが、良馬場でどこまで踏ん張れるか。ただ芝は荒れているし、良馬場でもクリスタルC1着、函館スプリントS3着の実績もある。岩田康騎手は今年の重賞で[1-1-1-0]と乗れている。穴でここにきて一気に調子を上げてきた馬に注目してみたい。荒れるハンデ戦。思い切った狙いが功を奏するかもしれない。
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