クイーンC
レース展望

年明け最初の3歳牝馬重賞。99年の勝ち馬ウメノファイバー、04年のダイワエルシエーロがオークスを制しており、クラシックに向けて見逃せない一戦。過去10年で1番人気は[4-1-1-4]で5連対。阪神JFの最先着馬4頭が1番人気になったが、1、11、13、7着で3頭が着外に敗れている。G1実績が評価されて人気になるが過信は禁物。2番人気は[3-2-1-4]で5連対、3番人気は[0-2-0-8]で2連対。連対馬20頭のうち14頭が4番人気以内と人気馬が堅実だが、00年から03年まで4年連続で10番人気以下の人気薄が連対して波乱になった。

馬連は5回が10倍台までに収まっているが、90倍台1回、万馬券3回と波乱も目立つ。サンデー産駒が大活躍で[5-2-2-15]で連対率29%。00年以降は毎年1頭が連対中。連対した7頭は全て1勝馬でそのうち5頭は前走重賞以外で負けていた。素質があればステップに関係なく結果を出すので注意。ここ2年1番人気で勝ったダイワエルシエーロとライラプスは松田国厩舎の馬。96年以降、松田国厩舎の3歳馬が2〜6月の東京芝重賞に出走すると[7-3-3-14]で連対率37%。1番人気では[6-3-1-0]でNHKマイルC3着のタニノギムレット以外は連対している。これは覚えておきたい。

賞金的に抽選なしで出走可能な馬ではコイウタ、アイスドールが人気になりそう。コイウタは京王杯2歳S3着、阪神JF6着と重賞で善戦。前走の菜の花賞は内々の好位追走から直線で先に抜け出したルビーレジェンドを差し切った。京王杯2歳Sで東京を経験し、前走マイル戦を勝ったのだから人気になって当然だが、マイルより少し長い距離の適性が問われる東京マイルという条件はまだ半信半疑。フジキセキ産駒はフジサイレンス、タマモホットプレイ、ドリームパスポートと3週連続重賞を勝っており、先週のレースを見ても血の勢いはある。今回はルメール騎手が騎乗する予定。

アイスドールは赤松賞で東京マイルを勝っている。中団の少し後ろを追走し、直線で切れる脚を使って突き抜けた。上がり3Fはメンバー最速の34.1秒。小柄な馬だが、東京コースは合いそうだ。阪神JFは7着に敗れたが、不利な大外枠だったことを考えれば内容は悪くない。池江寿厩舎は先週のダイヤモンドSをフサイチアウステルで人気を裏切ったが、すかさず巻き返すか。シュルズレイは松田国厩舎の馬。エルフィンSは4着に敗れたが、前に行った馬では最も粘っている。クロフネ産駒らしく心肺機能が高いし、現時点での完成度も高い。東京コースでもしぶとく粘りそうだ。

アサヒライジングは前走不甲斐なかったが、逃げずに馬が気を使って走っていたこともある。加藤修調教師が2月一杯で引退するので勝負を賭けてくるか。マルカアイチャンは末脚がしっかりしており東京コースは合いそう。ただ重賞メンバーに入るとまだ力が足りるかどうか。抽選対象では阪神JF3着のフサイチパンドラ、菜の花賞2着のルビーレジェンド、2走前にシュルズレイとハナ差の2着があるプリティタヤス、札幌の新馬戦の勝ちっぷりが良かったアドマイヤカンナ、東京で絶好調の藤田騎手が騎乗するラピッドオレンジ。抽選なしで出走できる馬の仕上がりによっては抽選組が主力になるかもしれない。

2006/02/15

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