京都記念
レース展望

今年で第99回を迎える伝統の一戦。天皇賞(春)を目指す馬が始動することが多く、重賞実績のある実力馬が揃いレベルが高い。過去10年で1番人気は[5-1-1-3]で6連対。前走重賞連対馬は[4-0-0-0]でパーフェクトだが、重賞3着以下は[1-1-1-3]で連対率33%。2番人気は[2-3-1-4]で3連対、3番人気は[1-1-4-4]で2連対。連対馬20頭のうち15頭が4番人気以内と人気馬が堅実。馬連は6回が10倍台までに収まっており、万馬券は1回のみ。実力馬が揃う別定戦でそれほど荒れないが、1番人気が前走重賞連対馬でないと荒れるので注意。

連対馬20頭のうち11頭に京都外回りの重賞で3着以内があったようにコース実績は重要。最近は前走日経新春杯に出走した京都外回り巧者の活躍が目立つが、今年は日経新春杯に出走した馬はいない。年齢別では4歳馬が[5-5-2-25]で連対数、連対率ともトップだが、最近は6歳以上の高齢馬が善戦している。サンデー産駒は[0-4-2-17]で連対率17%だが、まだ勝ったことはない。連対した4頭はダンスパートナー、ロイヤルタッチ、イシノサンデー、アグネスフライトでいずれも3歳クラシックで連対していたことが共通点。今年は皐月賞で2着があるシックスセンスが該当する。

シックスセンスは皐月賞2着、ダービー3着、菊花賞4着とクラシックで善戦した。前走は香港ヴァーズに挑戦して、ジャパンCで5着に好走したウィジャボードの2着に入った。まだ1勝馬だが、海外G1で連対したのだからクラシックでの好走はダテではなかったということだろう。今回は他の重賞実績馬が58〜59キロを背負うのに対し、56キロで出走できるのは有利。四位騎手から武豊騎手に乗り替わるが、これによってどんな走りを見せてくれるか。以前は展開に左右される面があったが、神戸新聞杯あたりから徐々にクリアされつつある。サンデー産駒が勝てないデータを覆すか。

シルクフェイマスはAJCCで約2年ぶりの勝利を挙げた。前半5F61.3秒のスローペースだったが、途中から12.0秒前後のラップを持続してラスト2F目を11.6秒で乗り切ったのだから力がある。まだ調教の動きや馬体の作りはいい時と比べると見劣ったが、勝ったことで変わってくるかもしれない。2年前の京都記念を勝っておりコース適性は十分。あとは斤量59キロか。デルタブルースは有馬記念で11着に惨敗した。道中ずっと外を回り、4コーナーでブレーキをかける不利があったが、それにしても不甲斐ない負け方だった。2200mは少し短いが、こなせない距離ではない。地力はここでも通用する。

サクラセンチュリーはステイヤーズS3着以来の出走。休み明け[1-0-1-3]、58キロ[0-0-1-3]と条件は楽ではないが、昨年の日経新春杯を勝ったように京都外回りコースは得意。叩き3戦目が[4-0-0-0]なので、そこでG1を使ってきそうだが、今回はどこまで仕上げてくるか。佐藤哲騎手は最近冴えない騎乗が目立つのが少し気になる。ヴィータローザは中山金杯で久々の勝利を挙げた。メンバー強化&58キロは厳しいが、使われている強みを生かせれば。前走は柴山騎手が好騎乗。アンカツも負けてられない。実績馬の仕上げに隙があれば、マーブルチーフ、トウショウナイト、ブルートルネードにもチャンスがありそうだ。

2006/02/15

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