中山記念
レース展望
今年で第80回を迎える歴史のある一戦。G2でレベルが高く、その後のG1で活躍する馬が多く出ている。過去10年で1番人気は[5-1-1-3]で6連対。57キロの4歳馬は[3-1-0-0]で連対率100%。斤量を背負った馬は不振で58キロのダイタクリーヴァが3着、60キロのエイシンプレストンが5着に敗れている。2番人気は[1-1-2-6]で2連対、3番人気は[0-3-1-6]で3連対。最近3年は4番人気以内で決着している。過去10年の馬連は10倍以下が5回、10倍台が2回と堅く収まることが多い。10番人気以下の連対はなく、馬連万馬券はない。
連対馬20頭のうち19頭に芝1800M勝ちがあり、そのうち8頭が芝1800Mで2勝以上を挙げていた。人気になる重賞実績馬でもマイルまでしか勝ち星がない馬は危険。東西別では関東[8-8-5-60]で連対率20%、関西[2-2-5-36]で連対率9%で関東馬が優勢。連対した関西馬は3番人気以内。関西馬は人気馬に注目。ダイワテキサス、アメリカンボス、ローエングリン、バランスオブゲームなど、過去の中山記念で3着以内に好走した馬が再度好走することが多い。今年は昨年の勝ち馬バランスオブゲームと2着馬カンパニーが出走する。
カンパニーは天皇賞(秋)、マイルCSを除外されて出走した京阪杯で1分44秒8の好時計で3馬身半差の楽勝。上がり3Fはメンバー最速タイの33.9秒。この走りならマイルCSに出走しても面白かったか。昨年の中山記念は後方から追い込んで2着。直線で馬群を割るのに少し手間取ったぶん届かなかったが、メンバー最速の33.8秒の末脚は凄い切れ味だった。芝1800mは[3-3-0-2]で連対率75%。重賞連対4回のベストの距離。他の重賞実績馬が58、59キロを背負うのに対し、57キロで出走できるのは有利。あとは仕上がり、展開、福永騎手の手綱捌き次第か。
ハットトリックはマイルCSで初G1制覇を飾ると続く香港マイルも制した。毎日王冠と天皇賞(秋)はスローペースに泣いたが、得意のマイルで末脚が爆発した。能力に馬体の作りが追いついて完全本格化。距離はこなすので、秋は天皇賞(秋)からジャパンCに向かって欲しい。ディープインパクトが凱旋門賞ならハーツクライと2枚看板になれるはずだ。今回は4つのコーナーがあり前に行った馬が有利と言われる中山芝1800m。いつものように後方から追い込む競馬で果たして届くのか。斤量59キロも有利ではない。陣営の勝負度合いを読み取りたい。秘策はあるのか。
ダイワメジャーはマイルCSでハナ差の惜しい2着。スピードの持続力をフルに生かす完璧なレースをして差されるのだから相手を褒めるべきか。皐月賞、ダービー卿CTを勝っている中山は得意コース。芝1800mではスプリングSで3着がある。休み明けだが、仕上がりとノドの具合はどうなのか。今回は皐月賞を勝ったデムーロ騎手が騎乗する。あとは秋華賞馬エアメサイア、昨年の勝ち馬バランスオブゲームあたりが人気面で続きそう。怪我から復帰する横山典騎手(カンファーベスト)、蛯名騎手(ダンスインザモア)がどんな騎乗を見せてくれるかも楽しみだ。今年のG1戦線を占う上で重要なレースになる。
2006/02/23
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