中京記念
レース展望

今年で第54回を迎える歴史のあるハンデ重賞。過去10年で1番人気は[1-1-1-7]で2連対。99年以降連対なくかなり不振。最近は重賞勝ちのない馬が1番人気になり、不振に終わる傾向。重賞未勝利の馬は過信禁物。2番人気は[2-1-1-6]で3連対、3番人気は[4-1-0-5]で5連対。馬連は10倍以下はなく、50倍以上が2回、万馬券が2回と荒れている。最近3年は326倍、720倍、36倍と大荒れ。トップハンデは[0-0-2-11]で斤量、年齢に関係なく不振でほとんど信頼できない。ローカルの中距離重賞で連対経験のある馬が穴をあけている。

オースミグラスワンはこれまで8戦して[4-4-0-0]で連対率100%。新馬戦でローゼンクロイツにクビ差で勝った馬で重賞級の素質があったが、骨折で長期休養を強いられた。復帰後は6戦3勝でオープン入り。今回が初めての重賞挑戦になるが、まだ底を見せておらず、能力的にも重賞が大きな壁になるとは思わない。ただし器用さがないので、開幕週の中京小回りコースで大外を強引に捲るような競馬になると力で捻じ伏せることができるかどうか。前3走は岩田康騎手が騎乗したが、今回はテン乗りの秋山騎手に乗り替わる予定。

エイシンドーバーは京都金杯4位入線、小倉大賞典2着と重賞で好走。自在性があるのでどんな競馬にも対応できるし、小回り向きの器用さもある。3走前のオリオンSでは前半5F63.1秒のスローペースだったが、好位から抜け出してスウィフトカレント、マッキーマックスを完封した。藤岡騎手とは相性が良く[2-1-0-0]。この距離はベストとは思わないが、重賞初制覇のチャンスは十分にある。ローゼンクロイツは菊花賞3着以来の出走。芝2000mは[3-1-1-1]で毎日杯勝ちと神戸新聞杯3着がある。休み明けで仕上がりが鍵だが、このメンバーなら57キロでも無様な競馬はできない。

あとは休み明けの白富士Sを勝ったエアシェイディ、ローカル重賞の常連ツルマルヨカニセ、アメジストSを勝ちオープン入りしたマチカネオーラあたりが人気面で続きそう。エアシェイディは骨折で出世が遅れたが、エアメサイアの全兄で血統は筋が通っている。左回りは全て東京コースだが[3-1-0-0]で連対率100%。芝2000mは2戦2勝と条件は揃っているので、2走ボケがなく、ローカルのガリガリやり合う競馬に耐えられれば面白そうだ。中日新聞杯を連勝したことのある後藤騎手も魅力。1番人気に不利になるような展開になることが多いので、そこも考慮したい。

2006/03/01

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