スプリングS
レース展望
皐月賞トライアル。過去10年で1番人気は[4-2-1-3]で6連対。単勝1倍台の1番人気は[4-2-0-0]で連対率100%。最近2年はコスモサンビームが3.0倍で5着、ペールギュントが2.8倍で6着に敗れている。2頭とも朝日杯FS好走馬というのが共通点。単勝1倍台でなければ過信禁物。2番人気は[2-0-0-8]で2連対、3番人気は[0-1-1-8]で1連対と不振傾向。馬連は10倍台までが5回と半数を占めるが、50倍以上1回、万馬券2回と荒れている。特に雨で馬場が渋ると荒れる傾向が強い。馬場が渋ったら重の巧拙を重視したい。
フサイチリシャールは朝日杯FSの勝ち馬。前走の共同通信杯はアドマイヤムーンに差されて2着に敗れたが、G1を勝った後のレースで馬体が12キロ増えていた。力で負けた訳ではない。共同通信杯の後、当初は皐月賞に直行する予定だったが、スプリングSを使ってきた。同じようにアドマイヤムーンも弥生賞を使ったが、これはなぜか。最終調教は坂路で3頭併せで馬の後ろで折り合いに専念していたので、今回は脚質を転換してくるかもしれない。阪神大賞典に出走予定だったアドマイヤフジが骨折したため、福永騎手が騎乗できることになった。
ドリームパスポートはきさらぎ賞を後方から上がり3Fはメンバー最速の34.2秒で差し切り勝ち。京都2歳Sでマルカシェンクと差のない競馬をした実績はダテではなかった。きさらぎ賞3着のマイネルスケルツィは黄梅賞を3馬身差で楽勝、4着のグロリアスウィークは弥生賞でアドマイヤムーンと0.1秒差の2着、5着のアドマイヤメインは阪神芝2000mの500万条件を逃げて好時計勝ち、6着のディープエアーは弥生賞3着と上位入線馬は次走好走している。ドリームパスポートは中山芝1800m向きではないが、先週の中山牝馬Sのように流れ次第で外差しも決まる。鞍上はデムーロ騎手。
あとはきさらぎ賞2着のメイショウサムソン、セントポーリア賞を3馬身差で楽勝したトーホウアラン、朝日杯FS5着のダイヤモンドヘッド、京成杯2着のトウショウシロッコあたりが人気になりそう。メイショウサムソンは叩き良化タイプだけに前走より上積みが見込めそう。中山芝1800mという条件も悪くない。トーホウアランは2戦2勝でまだ底を見せていない。新馬戦は前半5F65.6秒の超スローペースだったが、レースのラスト3Fは11.9-11.6-11.3秒と尻上がりに早くなっていた。鞍上は藤田騎手。手放さないだろう。週末は雨が降りそうなので馬場状態に注意したい。
2006/03/16
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