日経賞
レース展望
天皇賞(春)のステップレース。過去10年で1番人気は[3-3-1-3]で6連対だが、G1勝ちのない馬は[2-3-1-1]に対し、G1馬は[1-0-0-2]と不振。ちなみに今年はG1馬の出走はない。2番人気は[1-3-2-4]で4連対、3番人気は[1-2-1-6]で3連対。馬連は10倍以下が5回と堅く収まることが多いが、98年2313倍、00年474倍と万馬券が2回出ている。中山芝2000m以上の重賞で連対経験のある馬と4、5歳馬が活躍している。01年以降の1〜3着馬15頭のうち14頭が5番人気以内。最近は5番人気以内の馬で決着する傾向が強い。
リンカーンはジャパンC4着と有馬記念3着でパフォーマンスがG1級であることを改めて証明した。ジャパンC、有馬記念とも直線で狭くなる不利があったので、もう少しパフォーマンスを引き上げることが可能。今回は休み明けで斤量58キロだが、まともに走れば勝ち負け。手の内に入れている横山典騎手が騎乗するのも魅力。コスモバルクは不振が続いていたが、有馬記念で4着に好走した。昨年は騎手を色々と変えたが、バルクにはやはり五十嵐冬騎手が合うようだ。中山では弥生賞、セントライト記念勝ちがある。リンカーンとの斤量1キロ差を生かしたい。
ホオキパウェーブはオールカマーで初重賞制覇。天皇賞(秋)は直線で前が詰まる致命的な不利、ステイヤーズSはイレ込んで発汗と敗因はある。脚元がパンとしていないので使い込めないが、5歳になってそろそろクリアされないか。長丁場向きのスピードの持続力があるので、仕上がっていれば面白い存在。金子氏の馬がドバイ決戦の前に花を添えるか。フサイチアウステルはセントライト記念とAJCCで2着がある。前走のダイヤモンドSは不甲斐ない負け方だったが、前に行った馬には厳しい展開だった。実績のなる中山で変わり身に注意したい。
トウショウナイトは昨年の2着馬で中山芝2500mは[2-1-0-0]。昨年春は天皇賞(春)4着、宝塚記念6着とG1で善戦したが、骨折で秋を棒に振った。復帰後2戦はピリッとしないが、叩き3戦目で調教の動きが変わってくるようなら要注意。ヴィータローザは中山金杯で久々に勝利を挙げた。ムラ馬でパドックで馬がキレているとダメだが、好走条件が揃って馬に走る気があるときは結果を出す。03年のセントライト記念勝ち馬で芝2500mは大阪-ハンブルクC勝ちがある。ストラタジェムは条件馬だが、相手になりに走るタイプ。[1-2-0-1]の芝2500mでデムーロ騎手なら注意は必要か。
2006/03/22
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