マーチS
レース展望
94年に創設されたダートのハンデ重賞。過去10年で1番人気は[1-1-0-8]で2連対、2番人気は[0-1-2-7]で2連対、3番人気は[0-0-1-9]で連対なし。最近5年の連対馬10頭のうち3番人気以内の馬は1頭しかいない。人気馬はほとんど信頼できない。馬連は10倍以下はなく、40倍台が2回、80倍台が2回、万馬券が4回と大荒れ。ハンデ戦だが、52キロ以下の軽量馬は[1-1-2-31]で2連対のみ。57.5キロ以上を背負った馬は[4-2-2-7]で6連対。前走負けて人気を落としたダート実績馬が巻き返すことが多い。
ヒシアトラスはトップハンデ59キロ。前走の仁川Sでも59キロを背負ったが、好位から2着に踏ん張った。540キロを超える大型馬だけに斤量はこなせるようだ。中山ダ1800mは[4-1-1-1]の得意コース。[2-1-2-1]と相性のいい横山典騎手を乗せてきたここは勝負懸かりなのだろう。1番人気が不振なマーチS。馬の地力と横山典騎手の腕でデータを打ち破るか。サンライズバッカスはフェブラリーSで12着に惨敗した。外を回ったのが堪えたのか、不甲斐ない競馬だった。今回は実績が評価されて斤量減なしの57キロ。崩れない馬が崩れたのが少し気になる。
ワイルドワンダーは2走前のフェアウェルSでタイキヴァンベールを子供扱い。絶好の手応えで直線に向くと凄い脚で後続を一気に突き放した。平安Sは出遅れ気味のスタートで流れに乗れず6着に敗れたが、上がり3Fはメンバー最速の35.1秒で馬群を割って伸びてきた。馬体は小さいが、バネのあるフットワークは迫力十分。重賞2戦目で前進があっても。鞍上は後藤騎手。イブロンは立川特別と内外タイムス杯を連勝してオープン入り。芝でもやれそうだが、現時点ではダートの方がいい。今回は重賞でメンバーは強化されるが、54キロで藤田騎手なら楽しみはある。
あとは仁川S3着のクワイエットデイ、同4着のオーガストバイオ、同7着のベラージオ、内外タイムス杯4着のジンクライシスあたりが人気面で続きそう。オーガストバイオはアンカツ騎乗で人気になりそうだ。ベラージオはここ2戦は出遅れが響いて競馬になっていないが、4走前の師走Sではタイキニエグマとクビ差の2着がある。[1-1-0-1]と相性のいい蛯名騎手がスタートを決めれば。徐々に復調してきているプライドキム、まだ条件馬だが53キロならやれそうなラッキーブレイクにも注意したい。ひとつ付け加えておくと相馬眼的な評価は日々変化する。馬体の変化を見逃してはいけない。
2006/03/23
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