天皇賞(春)
有力馬診断
[8+]ディープインパクト
1週前は武豊騎乗で一杯に追われて6Fはその日の1番時計。最終調教は池江調教助手騎乗でオリエントチャームを追走して少し遅れたが、6Fは1番時計。阪神大賞典の前より馬体の張りが良くなり、動きもスムーズになっている。本番を前にきっちり仕上がったとみる。菊花賞はあれだけ折り合いを欠きながら上がり3Fメンバー最速の33.3秒で突き抜けた。強いのは確かだが、無敗の3冠が懸かったレースで他の騎手が真っ向勝負を挑まなかったのも事実。有馬記念で負けたことで今度は他の陣営は手加減しないはず。ただしディープは有馬記念、阪神大賞典とキャリアを積んで折り合いがつくようになった。折り合ってスムーズな競馬ができれば直線で突き抜ける。有馬記念のときより調子はいいし、4歳になってさらに力をつけている。負けるとすれば当日馬体が極端に減ったりイレ込んだ場合、レースでアクシンデントがあった場合だろう。あとは展開的な紛れと極端に上がりが早くなった馬場か。
[7+]リンカーン
1週前に坂路で51.8秒を出し、最終調教は軽めで馬なり調教。1週前の51.8秒は昨年の宝塚記念に次ぐ生涯2位のタイム。以前は調教動かない馬だったが、時計が出るようなった。馬体が充実して中身が伴ってきたのだろう。力を出せる状態に仕上がったとみる。昨年秋の京都大賞典1着、ジャパンC4着、有馬記念3着は今回のメンバーでは威張れる実績。ジャパンCは直線でゼンノロブロイ、有馬記念ではコスモバルクに寄られたが、しぶとく伸びてきた。馬がタフになってきたのだろう。多頭数のレースではこういう経験が生きてくる。ここ2年の天皇賞(春)は1番人気で13着、6着に敗れたが、今は折り合いがつくし、相性のいい横山典騎手なら変わっていい。昨年の京都大賞典は5番手から上がり3F33.7秒で抜け出した。レースの上がり5Fは58.4秒。横山典騎手が本気でディープを負かしに来るとすればこのあたりが手掛かりになる。
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