京都新聞杯
ﾚｰｽ展望
00年に京都4歳特別が廃止され､京都新聞杯が春開催に移動｡00､01年は芝2000mで行われたが､02年から外回りの芝2200mに変更された｡02年以降の1番人気はﾁｱｽﾞｼｭﾀﾙｸ11着､ﾎｼｺﾏﾝﾀﾞｰ5着､ﾐｽﾃｨｯｸｴｲｼﾞ3着､ｲﾝﾃｨﾗｲﾐ1着で前走が皐月賞だった3頭は連対を外している｡皐月賞好走馬が人気で不振に終わり波乱になるのが例年のﾊﾟﾀｰﾝだが､今年は皐月賞組の出走はない｡ﾀﾞｰﾋﾞｰ最終便という性格上､各馬の仕掛けが早くなり差し追い込みが決まりやすい｡末脚がしっかりした馬を重視したい｡
今年はﾏﾙｶｼｪﾝｸとｱｴﾛｰｻﾞがかなり人気を集めそう｡ﾏﾙｶｼｪﾝｸは新馬戦でﾌｻｲﾁﾘｼｬｰﾙを子供扱いし､雨で馬場が悪化したﾃﾞｲﾘｰ杯2歳Sは直線一気で楽勝､京都2歳Sはﾄﾞﾘｰﾑﾊﾟｽﾎﾟｰﾄを負かしてここまで3戦3勝｡京都2歳Sの後､右ﾄｳ骨遠位端骨折が判明し休養していたが､順調に回復しﾀﾞｰﾋﾞｰに向けて復帰してきた｡この時期の骨折は能力を減退させることもあるし､馬が脚元を気にして全力を出さないことがよくあるもの｡そのあたりと本番前の一戦というのが少し気になるが､まともならｱｴﾛｰｻﾞ以外には負けないだろう｡
ｱｴﾛｰｻﾞは新馬戦を好位から抜け出して2馬身差で楽勝し､続く山吹賞は逃げて3馬身半差で圧勝しここまで2戦2勝｡阪神芝2000mの新馬戦は稍重で時計の掛かる馬場だったが､前半5F67.8秒のｽﾛｰﾍﾟｰｽだったとはいえ､ﾒﾝﾊﾞｰ最速の33.9秒で突き抜けた｡今年の阪神で行われた全芝戦で上がり3F33.9秒は最速値｡新馬戦でこの時計を最後に抑える余裕を見せて出したのだから凄い｡この時計を裏付けるように前走の山吹賞は能力の違いを見せつけるﾚｰｽぶりだった｡今回のﾒﾝﾊﾞｰならﾏﾙｶｼｪﾝｸ以外には負けなそうだ｡
あとは先週の青葉賞で毎日杯組が上位を独占したという点で5着のﾏｲﾈﾙﾎﾟﾗｲﾄ､ﾑｰﾆｰﾊﾞﾚｰRC賞を勝ったｴﾘﾓｴｸｽﾊﾟｲｱ､距離延びて良さが出てきたｱﾍﾟﾘﾃｨﾌ､前走のｽﾌﾟﾘﾝｸﾞSは馬体減で大敗もその前のｾﾝﾄﾎﾟｰﾘｱ賞が強かったﾄｰﾎｰｱﾗﾝ､ﾀﾞｰﾋﾞｰ連続出走を目指す橋口厩舎のﾃﾞｭｰﾀｰﾛｰｽﾞあたり｡ﾏﾙｶｼｪﾝｸとｱｴﾛｰｻﾞの仕上がりを加味した上で最終決断を下したい｡ｱｴﾛｰｻﾞはここで2着以内に入らないとﾀﾞｰﾋﾞｰ出走は厳しくなる｡今年のﾀﾞｰﾋﾞｰは抜けた馬がおらず､近年になく混戦模様｡ﾀﾞｰﾋﾞｰに向けて強い馬の出現を期待したい｡
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