京王杯SC
レース展望

安田記念の前哨戦。過去10年で1番人気は[3-1-1-5]で4連対。96年タイキブリザード2着、97年同3着、98年タイキシャトル1着、グラスワンダ1着と連続して連対したが、00年以降は連対なく不振。最近は藤沢和厩舎の馬が不振で終わるケースが目立つ。2番人気は[2-1-3-4]で3連対、3番人気は[0-0-0-10]で3着以内がない。馬連は10倍以下はなく、30倍以上が4回、万馬券が2回と荒れている。東西別では関東馬14連対、関西馬5連対。関西馬の連対は全て5番人気以下の人気薄で4番人気以内では[0-0-0-15]。人気になった関西馬の不振が目立つので注意。

オレハマッテルゼは高松宮記念で初G1制覇。1200mは初めてだったが、抜群の手応えで追走し、直線で抜け出して外から差してきたラインクラフトを完封した。東京芝コースは[4-4-2-1]で昨年の安田記念で11着に敗れた以外は全て3着以内を確保している。東京芝1400mは[1-1-0-0]で昨年の京王杯SC2着がある。柴田善騎手とは[2-2-3-0]と相性がいいが、問題は安田記念前のレースで斤量59キロという点だろう。得意コースで大崩れはなさそうだが・・・。渋った馬場はこなせるが、斤量59キロがより堪える可能性もある。

シンボリグランはここ2走出遅れて位置取りが悪くなったが、上がり3Fは34.2秒、33.5秒でともにメンバー最速。本来はある程度前につけるタイプだけにこの着順が実力ではないだろう。東京芝1400mは昨秋のオーロCでスピードの絶対値の違いを見せつけて楽勝している。今回の鞍上は武豊騎手。新味を引き出すかもしれない。テレグノシスは前3年の京王杯SCで1、2、3着に好走。いずれも上がり3Fはメンバー最速で末脚は確実。前走のダービー卿CTは5着に敗れたが、得意の東京コースで別定戦なら見直せる。終い一辺倒なので少し展開の助けが欲しい。

あとはダービー卿CTを好時計で勝ったグレイトジャーニー、東京新聞杯でオレハマッテルゼと差のない競馬をしたインセンティブガイ、東京新聞杯で豪快な追い込みを決めたフジサイレンス、8歳馬ながらオーシャンS1着、高松宮記念5着に好走したネイティブハートあたりが人気面で続きそう。プレシャスカフェは昨年の高松宮記念3着の後14、9、9着と不振に陥ったが、今回はノドの手術をした。元々力のある馬だけに調教の動き、気配が変わってくるか注目したい。トールハンマーは東京芝1400mで[1-2-0-0]。東京で乗れている藤田騎手で一発ないものか。馬場が渋ると面白そう。

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