安田記念
レース展望
春の東京G1のフィナーレを飾る安田記念。過去10年のデータはデータ分析または競馬大予言「重賞データ1本釣り」を参照。02年はアドマイヤコジーンが朝日杯以来のG1制覇、03年は3戦不振に終わっていたアグネスデジタルが復活、04年はG1で2着が3回あったツルマルボーイが悲願のG1制覇、昨年は京王杯SCを楽勝したアサクサデンエンが初G1制覇を飾った。この4頭はいずれも6歳馬。キャリアを積んできた6歳馬が大輪の花咲かせている。今年はどの馬に勝利の女神が微笑むのだろう。ちなみに6歳馬はオレハマッテルゼ、フジサイレンス、ジョイフルウイナーの3頭。各馬不利のない熱戦を期待したい。
オレハマッテルゼは高松宮記念でG1制覇。続く京王杯SCは59キロを背負って逃げ2馬身差で楽勝した。東京芝コースは[5-4-2-1]、東京マイルは[3-1-1-1]で昨年の安田記念11着以外は3着以内を確保している。昨年の安田記念は晩春Sを勝って中1週で京王杯SCを使い、中2週で安田記念という強行軍だった。今年は本格化してローテーションも楽というのだから昨年以上にやれて当然。柴田善騎手と相性が良く[3-2-3-0]で複勝率100%。柴田善騎手はヴィクトリアM4着、オークス3着、ダービー2着と東京G1で1週ごとに着順を上げてきた。この流れと馬名からいかにも1着という感じだが果たして・・・。
ダイワメジャーは昨年からマイル戦でダービー卿CT1着、安田記念8着、関屋記念2着、マイルCS2着、マイラーズC1着。ノドの手術をしてからさらに力をつけたようだ。スピードの持続力があり、ハイペースで飛ばしても簡単にはバテないのが強み。東京コースは[0-0-0-4]と不振だが、新潟の関屋記念で2着がある。ラスト1Fからどこまで踏ん張れるかに懸かっていそうだ。ダンスインザムードはヴィクトリアMでG1-2勝目を挙げた。内をロスなく回る有利な面はあったが、抜け出すときの脚は凄かった。馬に落ち着きが出て完全に調子が戻ったようだ。昨年はシンガリ負けを喫したが、そのときとはデキが違う。
昨年の5着馬で今年はG2の大阪杯を勝ってきたカンパニー、昨年秋にマイルCSと香港マイルをブッコ抜いたハットトリック、言わずと知れた東京巧者で今年は武豊騎手が騎乗するテレグノシス、59キロを背負った中山記念でダイワメジャーを子供扱いしたバランスオブゲーム、昨年の覇者で東京マイルは4戦3勝のアサクサデンエンと主役を張れる馬が数多い。カンパニーは昨年の京阪杯がインパクトのある勝ち方。天皇賞(秋)、マイルCSを除外され仕方なく京阪杯に出走したが、あの勝ちっぷりならマイルCSに出ても面白かったのではないか。今年も直線でごちゃつきそうなので、内田博騎手が上手く捌いてくれば。
バランスオブゲームは昨年は早く動き過ぎて最後に止まったが、見せ場十分の7着。もう少しタメていれば際どいレースができたのではないか。これまでG1では[0-0-1-11]で04年の安田記念3着が最高。差し馬の末脚が鈍る少し渋った馬場が理想。勝てば7月27日に発売されるPSP用ダビスタの宣伝になりそうだが・・・。外国馬はブリッシュラック、ジョイフルウイナー、ザデュークの香港馬3頭が参戦。狙えるのはどの馬だろう。今週はC→Bコースに変更される。東京は開幕週とA→Cコースに変更された週以外は内が有利な状況。内側へのコース変更でどの馬が有利になるか。最後まで粘り強く予想したい。
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