ﾗｼﾞｵNIKKEI賞
ﾚｰｽ展望
3歳限定の中距離重賞｡今年からﾚｰｽ名が変更され､ﾊﾝﾃﾞ戦になった｡過去10年で1番人気は[2-0-1-7]で2連対のみ｡ここ2年は1番人気が勝ったが､その前の8年は連対がなかった｡前走G1で目一杯の競馬をした馬は不振に終わる傾向｡2番人気は[2-1-0-7]､3番人気は[1-2-2-5]でいずれも3連対と信頼度は低い｡馬連は10倍台までに収まったのは2回のみ｡最近6年は万馬券2回､50倍前後の中穴3回と大荒れ｡今年はﾊﾝﾃﾞ戦になるだけに波乱傾向は続きそう｡連対馬20頭のうち18頭に1700m以上で連対があった｡ﾏｲﾙまでしか実績のない馬は不振なので注意｡
ﾄｯﾌﾟｵﾌﾞﾂﾖｼは若葉S4着､毎日杯4着､ﾌﾟﾘﾝｼﾊﾟﾙS2着と重賞･ｵｰﾌﾟﾝで善戦してきた｡芝1800mは中京2歳Sでﾒｲｼｮｳｻﾑｿﾝに0.3秒差の2着､500万条件1着(2着ｶｲｼｭｳﾀｷｵﾝ)がある｡実績的に55ｷﾛは仕方ないので､あとは連戦の疲れと週末の天気がﾎﾟｲﾝﾄになる｡ﾄｳｼｮｳｼﾛｯｺは京成杯2着､白百合S3着が評価されてﾄｯﾌﾟﾊﾝﾃﾞ56ｷﾛを課せられた｡白百合Sは直線でごちゃつき脚を余して勝ち馬と0.1秒差の3着｡ﾛｰｶﾙ向きの脚を見せた感がある｡母ｽﾊﾟｰｸﾄｳｼｮｳ(大久保洋厩舎)は福島芝1700mのﾚｺｰﾄﾞﾎﾙﾀﾞｰ｡昨年ｴｲｼﾝｻﾘｳﾞｧﾝで3着に泣いた大久保洋厩舎が巻き返すか｡
ｱｻｸｻｾﾞｯﾄｷはこれまで7戦して[2-2-2-1]と堅実｡今回が重賞初挑戦でまだ強いﾒﾝﾊﾞｰと戦っていないが､一戦ごとに地力は強化されている｡ｴｰﾃﾞﾙﾜｲｽSは3着に敗れたが､内容は悪くなかった｡半兄にﾌﾟﾚｼｬｽｶﾌｪ｡化けそうな素質はある｡ｿﾝｸﾞｵﾌﾞｳｲﾝﾄﾞはここまで7戦して[2-3-2-0]と堅実｡芝に変わって2着､1着と良さが出てきた印象でまだ上を目指せそうな馬｡宝塚記念でﾊﾞﾗﾝｽｵﾌﾞｹﾞｰﾑを3着に粘らせた田中勝騎手が持ってくるか｡ﾀﾏﾓｻﾎﾟｰﾄはﾒﾝﾊﾞｰの揃ったｽﾌﾟﾘﾝｸﾞSで4着がある｡ここ2戦よりﾒﾝﾊﾞｰはかなり楽にになるので､状態が伴っていれば｡
ﾊﾝﾃﾞ戦で混戦模様｡狙えそうな馬はかなり多いが､人気がなさそうなところではﾌﾞﾛﾝｺｰﾈに少し注目したい｡前走のｵｰｸｽは16着に敗れたが､外枠ｽﾀｰﾄで位置取りが悪くなり､向こう正面では競走を中止したｺｲｳﾀの煽りをﾓﾛに受ける不利があった｡ﾌﾛｰﾗSは内からしぶとく伸びて2着｡ﾌﾛｰﾗSはﾚﾍﾞﾙが高くないが､ｷｬﾘｱ2戦で2着したことは評価できる｡福島芝1800mの未勝利戦は直線でｽﾊﾟｯと抜け出して3馬身差で楽勝し､福島ｺｰｽの適性を見せた｡鞍上の川島騎手は芝1800mのG3で牝馬に騎乗すると[3-0-3-2]で全て4着以内｡このﾊﾟﾀｰﾝで一発がある｡
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