七夕賞
レース展望

夏の福島の最後を飾る名物重賞。今年からサマー2000シリーズの第1戦に位置づけられた。過去10年で1番人気は[1-2-1-6]で3連対。1番人気は1978年にカミノハヤブサが勝って以来26連敗中だったが、昨年ダイワレイダースが勝ち連敗を止めた。1番人気は4歳馬だと[0-0-1-3]で不振に終わる傾向。2番人気は[2-0-0-8]で2連対、3番人気は[2-1-3-4]で3連対と人気馬の信頼度は高くない。馬連は50倍以上が2回、万馬券が3回と2年に1回は荒れている。データからは逃げ馬、55キロ以上を背負う馬、ローカル重賞実績のある7歳馬、前走条件勝ちの軽量馬に注目。

コンゴウリキシオーは前走金鯱賞を好タイムで逃げ切り勝ち。前半5F59.8秒で行き、後半5Fを59.0秒でまとめてローゼンクロイツに3馬身差をつけて完封。マイペースで進められたこともあるが、全てのラップが12秒台前半以下でラスト3Fが11秒台というのだからそれだけではない。馬体はコロンとして少し太く映るが、心肺機能が高く平均ペースでバテないタイプ。新馬戦でディープインパクトに完敗した馬が、前走強い内容でG2を勝ち、いよいよ本格化。1番人気で流れが厳しくなる可能性はあるが、自分の競馬で強気に行けば活路は開けるかもしれない。

グラスボンバーは休み明けの新潟大賞典はトップハンデ57.5キロを背負って7着に敗れたが、続くエプソムCは得意の重馬場で2着に巻き返した。渋った馬場、荒れ馬場を苦にしないのはこの時期強み。昨年は七夕賞3着、福島記念1着とこのコースで結果を出した。ご当地馬主だけにここは勝負懸かりなのだろう。メイショウカイドウはサマー2000シリーズ優勝を目指して参戦してきた。佐賀記念以来5ヶ月ぶりの出走になるが、かなり乗り込んでいる。初戦から武豊騎手を乗せてきたようにこちらも勝負懸かり。初の福島コースと斤量59キロをこなせば。

あとは長期休養明けを5回使われたトウショウナイト、目黒記念で4着に好走したサザンツイスター、同6着のエクスプロイト、今年中山金杯3着&新潟大賞典2着に好走したカナハラドラゴン、前3走惨敗続きも力はあるホオキパウェーブ、福島テレビオープンで2着に好走したダイワバンディットあたりが人気面で続きそう。基本的に夏場は各馬の調子の見極めがポイント。今回はハンデ戦でかなりの斤量差があるだけに格下馬の台頭があっても驚けない。小回りの福島コースと最終週で荒れた馬場の適性、騎手の展開読みと乗り方などを総合的に判断して最終決断を下したい。

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