アイビスSD
レース展望

01年に新設された新潟の名物重賞。今年はサマースプリントシリーズの第2戦となり、第2回新潟の開幕週に変更された。これにより馬場の内外の有利不利が解消されるか注目される。過去5年で1番人気は[1-1-1-2]で2連対。昨年は前年の勝ち馬カルストンライトオが59キロを背負って4着に敗れた。2番人気は[2-1-0-2]で3連対、3番人気は[0-1-0-4]で1連対。10番人気以下の人気薄の連対はなく、馬連は10倍台までが3回、40倍台が2回と荒れても中穴までに収まっている。性別では牡馬[2-2-4-33]で連対率9.8%に対し、牝馬[3-3-1-17]で連対率25%。夏に強い牝馬の活躍が目立つ。

テイエムチュラサンは昨年の勝ち馬。アイビスSD前の新潟日報賞はスタートで躓いて6着に敗れたが、アイビスSDではスタートを決めてハナを切りまんまと逃げ切った。今年は昨年より斤量が3キロ増えること、ここ2走馬体が絞り切れていないことが課題。ダッシュ力があるので、スタートを決めれば最低でも見せ場は作りそうだ。ダイワメンフィスはフリーウェイS、バーデンバーデンCを連勝し本格化してきた。昨年の新潟日報賞は0.3秒差の3着に敗れたが、外ラチ沿いを走ったことでスタンドの歓声を気にしたこともあったようだ。距離はもう少し欲しいが、昨年より力をつけた今なら何とかなるか。

ステキシンスケクンは皐月賞12着、NHKマイルC17着に終わったが、距離が長かったせいもある。初めての直線1000mで前半のスピードに対応できるかどうかが課題だが、流れに乗れるようなら地力があるだけに侮れない。後藤騎手はウェディングバレーではなくステキシンスケクンに騎乗するようだ。ウェディングバレーは昨年の2着馬でこのコース[1-2-0-0]と得意にしている。ここ2走は惨敗だが、叩き良化タイプで叩き3戦目の今回はそろそろ注意が必要か。調子が戻れば昨年と同じくらいのタイムで走れる馬。今年は開幕週でよりスピードが問われそうだが、そのあたりが課題か。

マリンフェスタはバーデンバーデンCで前半3F32.4秒で逃げて0.2秒差の4着に粘った。斤量48キロが有利だったが、大外枠スタートから抜群のダッシュ力でスピード能力の高さを示した。新潟直線芝1000mは4月のはやぶさ賞を5馬身差で楽勝している。今年も3歳牝馬が激走するか。昨年の夏に活躍したホーマンテキーラ、2連勝中の牝馬レイズアンドコール、昨年3着のスピニングノアール、前走福島ダ1150mでレコード勝ちしたチアズヒカリと伏兵は数多い。夏本番で暑い日が続いているので、各馬の調子に十分注意を払いたい。夏は格より調子という格言があるように調子が良く、スピード&コース適性のある馬を狙いたい。

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