函館2歳S
レース展望
2歳馬最初の重賞レース。過去10年で1番人気は[0-5-1-4]で5連対。94年のダンツダンサー(雨でダ1000mに変更)以降、1番人気で勝った馬はいない。ここ3年は単勝1.8倍のナムラビッグタイムが5着、1.9倍のディープサマーが2着、1.3倍のアドマイヤカリブが3着に敗れている。2番人気は[4-0-1-5]、3番人気は[4-1-0-5]で計8勝を挙げている。東西別では関東馬[2-1-3-42]で連対率6.3%、関西馬[6-8-6-55]で連対率18.7%で関東馬は不振傾向。地方馬は[2-1-1-1]で連対率60%の好成績。5番人気以下で連対して穴をあけた6頭のうち5頭が初勝利直後の牝馬だった。穴でこのタイプに注意。
インパーフェクトは中央初参戦となったラベンダー賞を勝ち、函館2歳Sに駒を進めてきた。ホッカイドウ競馬の田部厩舎の管理馬でコスモンバルク二世の呼び声も高い。ラベンダー賞はパドックで少しボーッとしていたが、レースではスタートを決めて2、3番手につけると直線できっちり差し切った。直線で寄れて審議の対象になったのは頂けないが、寄れたことで目一杯に追えず、最後はまだ余裕があった。輸送にそれほど強くないようなので、函館に滞在して調整できたのはプラスに働きそう。昨年11月に亡くなった父ナリタトップロードに父と同じ栗毛の息子が産駒初の重賞制覇を届けられるか楽しみだ。
エーシンダームスンは第1回函館開幕週の新馬戦を3馬身差で楽勝。勝ちタイム1分10秒7は同日の基坂特別(500万条件)と0.4秒差の好タイム。馬体は420キロと大きくないが、外国産馬でこの時期としては完成度が高い。新馬戦は馬場が良かったので、今の荒れた馬場で内枠に入ったときがどうかといった心配が少しある。エイシンイッテンはラベンダー賞2着。京都ダ1200mの新馬戦で圧勝後に函館に輸送し、しかも初芝と条件は厳しかったが、逃げて2着に踏ん張った。今回は滞在&芝2戦目で前進がありそうだが、フルゲートの多頭数で前に行ってマークされる立場というのは少し気になるところ。
あとは新馬戦を逃げて楽勝したゼットカーク、ラベンダーS3着馬のローレルゲレイロが人気面で続きそう。初勝利直後の牝馬が穴をあけるという点でシャルロットノアルとニシノチャーミーはどうか。シャルロットノアルは新馬戦で出遅れて後方2番手を進んだが、大外から捲って上がり3Fメンバー最速の35.6秒で突き抜けた。素質を感じさせるしなやかな走り。鞍上は岩田騎手。ニシノチャーミーは新馬戦で好位から差し切り勝ち。牝馬にしてはパワーのあるタイプで走りは豪快。サクラバクシンオー産駒だが、今年の函館芝1200mでサクラバクシンオー産駒は[6-6-7-23]で12連対の好成績(2位はタイキシャトルで[3-2-1-9])。一発ないものか。
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