キーンランドS
レース展望
サマースプリントシリーズの第4戦として今年新設されたスプリント重賞。サマースプリントシリーズはセントウルSが最終戦になるため、今回勝っても優勝は決まらない。セントウルSは阪神が改修工事のため、今年は中京芝1200mで行われる。中京芝1200mを得意にしている馬は今回ポイントを加算しておきたいところ。今年の芝1000m&芝1200m重賞(3歳以上)は、牡馬[3-4-5-70]で連対率8.5%に対し、牝馬は[4-3-2-19]で連対率25%と牝馬が大活躍。サマースプリントシリーズの連対馬6頭のうち北九州記念2着のゴールンデンキャストを除く5頭が牝馬だった。今回も人気薄牝馬の激走に要注意。
シーイズトウショウは函館SSで2着に敗れて3連覇を逃した。過去2年と違って1番人気になり、道中他馬にマークされてスムーズさを欠いたのが影響したのだろう。スムーズなら際どかったのではないか。勝ったビーナスラインとは斤量2キロ差もあった。今回は55キロで出走できるのは有利。札幌は初めてだが、55キロなら地力で圧倒するシーンもある。ビーナスラインは函館SSでメンバー最速の33.9秒で外から突き抜けた。展開が嵌った感もあるが、末脚の切れ味は凄かった。函館芝1200mは得意コースだったが、札幌芝1200mでも昨年凄い脚を使って勝っている。前走がフロックでなかったことを証明するか。
ワイルドシャウトは4連勝でテレビ愛知オープンを勝ち、前走CBC賞で2着に入り重賞に目処を立てた。今回シーイズトウショウと斤量関係が逆転するのは有利ではないが、CBC賞では馬場の悪い内を通ったのでそのぶんで相殺できないか。パワータイプで札幌の馬場はこなしそうだが、ひと息入れたので仕上がり次第だろう。鞍上は先週までに7勝を挙げて札幌リーディングを走る岩田騎手。ツルガオカハヤテは2連勝でオープン特別勝ちと力をつけてきた。夏の北海道の芝1200mでは[2-0-2-0]と堅実。重賞でメンバーは強くなるが、乗り慣れた横山典騎手が持ってくるか。
コパノフウジンはオーシャンS2着、シルクロードS4着と重賞で通用する力がある。休み明けで乗り込みが少ないが、どこまで仕上がってくるか。鞍上は2週連続重賞連対中の藤田騎手。ダイワメンフィスは1番人気になったアイビスSD5着。直線1000mはベストではなく、直前の雨と内枠の影響もあった。調子がキープできていれば侮れない。チアフルスマイルは札幌芝1200m[2-0-0-1]。2年ぶりの芝1200mで流れに乗れるかが課題だが、力はここでも通用する。ブリリアントグレイは札幌芝1200[5-0-0-1]の巧者。昨年のSTV賞を勝ったときのデキに戻っていれば。今回のポイントは何か。予想で鋭く斬りたい。
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