ローズS
レース展望
秋華賞トライアルで3着まで優先出走権が与えられる。今年は阪神が改修工事のため中京で行われる。過去10年で1番人気は[3-2-1-4]で5連対。オークス以来の出走だと[1-1-0-4]でオークス馬は[0-0-0-3]と不振。本番前の一戦で春の実績馬の仕上げが甘いと荒れる傾向。03年は2冠馬スティルインラブが5着に敗れている。2番人気は[4-0-1-5]で4連対、3番人気は[1-2-0-7]で3連対。馬連は6番人気以内で決着することが多く、荒れても中穴止まり。連対馬20頭のうち10頭が8月以降に出走があり、そのうち7頭が上がり3Fメンバー1位または2位だった。穴でこのタイプに注意したい。
フサイチパンドラは桜花賞は見せ場なく14着に惨敗したが、オークスでは直線でしぶとく伸びて2着に入った。道中内々の好位でロスなく進め、3コーナー手前で福永騎手が一瞬で外に出して流れに乗れたのが大きかった。乗り難しい馬だが、折り合って流れに乗れば絶対能力が黙っていないということだろう。トゥザヴィクトリー、サイレントディールもそうだが、父サンデー、母の父ヌレイエフは惨敗してガスが抜けた後に激走することが多い。春は厳しいローテーションで使ったので、いかに疲れを癒しているかが課題だが、白井調教師なら抜かりはないはず。東西でフサイチデーになるかもしれない。
アドマイヤキッスはチューリップ賞1着、桜花賞2着、オークス4着とクラシック戦線で善戦した。相手なりに堅実に走る馬で大崩れのないタイプ。秋を迎えどこまで馬体が成長したか。3歳時に札幌で好走したように小回りコースもこなす。鞍上は武豊騎手。ソリッドプラチナムはマーメイドSで古馬牝馬を直線一気で撃破。49キロの軽ハンデだったが、直線での切れ味は凄かった。斤量54キロはこなせるし、3歳牝馬同士なら勝ち負けして当然だが、マーメイドSを勝ったことで秋華賞に出走可能になったので、ここが目一杯ではないということもある。中京は新馬戦を楽勝した得意コース。柴原騎手は初重賞制覇が懸かる。
オークスで5着に好走したニシノフジムスメ、前走切れる脚を使って勝ったパーフェクトジョイ、エルフィンSで強い勝ち方をしたサンヴィクトワール、ラジオNIKKEI賞で3着に好走したステラマドリード、阪神JF2着があるシークレットコードあたりが人気面で続きそう。ニシノフジムスメは新潟2歳Sの疲れが抜けずに馬体細化に苦しめられたが、春になって体重が増えないのに筋肉の張りが良くなるという珍しいことが起きた。藤田騎手が騎乗しないのは少し気になるが、陣営は乗り込んで仕上げてきている。パーフェクトジョイは前走が好内容。今回と同じコースの中京記念をマチカネオーラで制した川田騎手で一発の期待が懸かる。
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