オールカマー
レース展望
近年は10頭前後でメンバーのレベルは低かったが、今年は多頭数で好メンバーが揃いそう。馬券は面白くなりそうだ。過去10年で1番人気は[4-0-1-4]で4連対。前走3着以下に敗れた1番人気は[0-0-1-3]で連対なく、ここ2年はハイアーゲームとヴィータローザが連対を外している。2番人気は[3-2-1-4]、3番人気は[1-3-1-5]で連対馬20頭のうち18頭が4番人気以内。人気馬が堅実で馬連は8回が10倍台までに収まっている。今年は頭数が多いが、同じような傾向が続くのかどうか。時期的に夏競馬の延長戦。最近は新潟記念で好走した馬が活躍している。
バランスオブゲームは宝塚記念で逃げて3着に粘り穴をあけた。安田記念の前から馬体&気配が目立っていたし、渋った馬場で単騎で行けたのが良かったのだろう。G2では[5-3-0-3]で全て4着以内。中山のG2では[3-2-0-0]で連対率100%。今回は距離2200mで高速決着になると多少不安があるが、馬場が渋るようならチャンスは広がる。ただそれによってマークが厳しくなることも考えられる。田中勝騎手はここ2週、土曜最終Rのダ1800mで1枠1番の馬に騎乗し、いずれにすぐに競走中止。どうもツキがなさそうだが・・・。JRAが1枠1番に入れてきそう。
スウィフトカレントは小倉記念1着、新潟記念4着でサマー2000シリーズを優勝。新潟記念は外が伸びる馬場で福永騎手が荒れた内を突いたことが全て。力負けではない。中山は初めてになるが、坂のある阪神で2勝しているし、距離2200mも守備範囲。鞍上は先週のエルムSで3ヶ月ぶりに重賞を制した横山典騎手。エアシェイディは前走函館記念2着。荒れて渋った時計の掛かる馬場で好位から抜け出す強い競馬をしたが、最後にエリモハリアーに差されて重賞制覇はお預けになった。今回は昨年のAJCCで2着したコース。当時よりメンバーは強いが、馬もそのときより地力が強化されている。
コスモバルクは62キロを背負った札幌日経オープンで逃げて2着に粘った。馬体が戻っていたし、休み明けとしては上々か。今回はセントライト記念でレコード勝ちしたコース。59キロは楽ではないが、天皇賞(秋)に出走するには2着以内が条件。バランスオブゲームとの兼ね合いが鍵。ヴィータローザは小倉記念2着、新潟記念3着と夏の重賞で好走した。小倉記念は斤量2.5キロ差で勝ち馬と0.2秒差、新潟記念は斤量1キロ差で0.1秒差。今回は別定57キロで出走できるのは有利。最近はパドックで落ちつきがあるのはいい傾向。鞍上は上村騎手。橋口調教師の期待に応えられるか騎乗ぶりに注目。
ディアデラノビアは、春は一戦ごとに馬体が増え、中山牝馬S2着、マイラーズC3着、ヴィクトリアM3着に好走した。牡馬相手の芝2200mは楽件ではないが、エリザベス女王杯に向けて距離に目処を立てたいところ。岩田騎手が馬の弱点が分かっていれば、そこを突かれないような騎乗をするはずだが・・・。先週のセントライト記念はマツリダゴッホが落馬して外を進んだ馬が煽りを受けたこともあるが、内ラチ沿いを進んだ3頭で決着した。今週の中山はB→Cコースに変更される。コース変更、天気、枠順など現時点では不確定要素多数。総合的に判断して結論を下したい。
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