京都大賞典
レース展望

天皇賞(秋)とジャパンCへのステップレース。過去10年で1番人気は[6-3-0-1]で9連対。休み明けで重め残りだった99年のスペシャルウィークを除き、全て連対している。2番人気は[1-4-0-5]で5連対だが、3番人気は[0-0-5-5]で連対なく不振。連対馬20頭のうち19頭が5番人気以内と人気馬が堅実。馬連は7回が10倍以下の堅い決着で荒れても20倍止まり。ほとんど荒れない。近年はここで勝ち負けした馬が秋のG1で好走する傾向が強いが、今年もそういう馬がいるのかどうか。間隔の空いた馬が多いので仕上がり面が鍵になりそうだ。

スイープトウショウは昨年安田記念2着、宝塚記念1着、エリザベス女王杯1着とG1で活躍した。宝塚記念ではハーツクライ、ゼンノロブロイを負かしている。今回は骨折明けで約11ヶ月ぶりのレースになる。休み明けはローズS3着、都大路S5着、毎日王冠6着と結果が出ておらず、牝馬でも使いながら調子を上げるタイプ。9月から坂路で乗り込んでいるが、どこまで仕上がってくるか。芝2400mはは少し長い感もあるが、オークス2着がある。骨折明けでG1に向けてのレースだけに陣営がどう挑んでくるかだろう。相馬眼的に評価できる馬だが、そのあたりを読み切りたい。

インティライミは阪神大賞典でディープインパクトと4.0秒差の8着に惨敗。日経新春杯を使われて調子は良かったはずだが、阪神のタフな馬場が影響したのか、それとも距離なのか、全く走らなかった。その後休養して今回は約7ヶ月ぶりのレース。9月から坂路とウッドで乗り込んで、先週は栗DWで6F78秒台の1番時計をマークしたが、最終調教の動き、気配に注目したい。京都外回りは京都新聞杯勝ちがある。ダービーでディープインパクトに真っ向勝負を挑んで2着した馬。そろそろ完全復活を期待したい。佐藤哲騎手が騎乗停止のため、幸騎手が騎乗する。

アイポッパーは重賞未勝利だが、天皇賞(春)3着、豪コーフィールドC2着などG1で好走している。京都芝は[4-2-1-2]の得意コースで京都芝2400mは[2-2-0-0]で連対率100%。条件はいいが、仕上がりが鍵になりそう。ローゼンクロイツは春は一戦ごとに馬体が減ったが、どこまで戻ったか。距離2400mは長い感もあるが、菊花賞3着からこなす下地はありそう。札幌日経オープンで復活したトウショウナイト、天皇賞(春)で穴をあけたストラタジェム、京都巧者のファストタテヤマあたりが人気面で続きそう。今年の京都大賞典はトライアル的な要素がかなりありそう。馬券はひと捻り必要か。

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