府中牝馬S
レース展望
エリザベス女王杯の前哨戦。過去10年で1番人気は[7-1-1-1]で8連対。01年にハイペースで前に行って失速したヤマカツスズランを除き3着以内を確保している。1番人気は前走好走の重賞実績馬なら信頼度高い。2番人気は[0-1-2-7]で1連対、3番人気は[1-3-0-6]で4連対。2番人気は3〜5着に負けることが多い。馬連は10倍台までが7回と堅く収まることが多く、荒れても中穴止まり。エリザベス女王杯の前哨戦になったことでメンバーのレベルが上がり、それほど荒れなくなった。重賞勝ちのある4歳馬、クイーンS好走馬、牡馬混合重賞で連対してきた馬の活躍が目立つ。
ディアデラノビアは詰めの甘いレースが続いており、ここ3戦全て3着。前走のオールカマーは牡馬混合G2でそこでタイム差なしの3着は価値がある。距離に目処を立てたし、馬込みで我慢して馬群を割る競馬もできた。以前は終い一辺倒だったが、徐々に展開に左右されなくなっている。東京コースではフローラS1着、オークス3着、ヴィクトリアM3着と堅実。いい脚を長く使えるので直線の長い東京コースは合うのだろう。ディアデラノビアの最大パフォーマンスを発揮するにはどう乗るか。北村騎手の研究の成果が問われそうだ。ここで賞金を加算しないとエリザベス女王杯の出走は厳しくなる。
デアリングハートは前走のクイーンSで初重賞制覇。ハイペースで2〜5着に差し追い込み馬が来たように厳しいレースだったが、4コーナー先頭から押し切る強い競馬だった。一時期不振に陥っていたが、完全に復調したようだ。東京ではNHKマイルC2着がある。東京がベストとは思わないが、牝馬同士なら何とかなるか。サンレイジャスパーはこの夏に本格化して重賞で善戦。前走の新潟記念は強いメンバーを相手に好内容だった。今年既に10戦したが、高橋成厩舎の馬はタフ。今回は佐藤哲騎手が騎乗停止のため、テン乗りの中舘騎手に乗り替わる。先週のインティライミを見ると乗り替わりは気になる材料。
牡馬相手の札幌記念で2着に入ったレクレドール、牝馬重賞では堅実なヤマニンシュクル、芝1800mを[2-3-0-3]と得意にしているコスモマーベラス、牡馬相手の1600万条件を勝ってきたヤマニンベルメイユあたりが人気面で続きそう。レクレードルは札幌記念2着は威張れる実績だが、東京では府中牝馬S7着、ヴィクトリアM18着と不振。蛯名騎手がどう乗るか。ヤマニンシュクルもオークス5着、ヴィクトリアM7着と東京では結果が出ていない。コスモマーベラスは重賞では4着が最高。ヤマニンベルメイユは切れ味勝負ではきついが地力勝負なら。秋華賞を除外されて果敢に挑んできたプリンセスドルチェに少し注目したい。
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