ﾌｧﾝﾀｼﾞｰS
ﾚｰｽ展望
阪神JFの前哨戦｡過去10年に1番人気は[4-0-0-6]で両極端の成績｡勝った4頭のうち3頭は2勝以上の無敗馬で残る1頭が3勝2着1回｡負けた6頭のうち5頭には敗戦経験があった｡2勝以上で連対率100%の関西馬なら信頼度高い｡2番人気は[2-2-0-6]で4連対､3番人気は[1-1-4-4]で2連対｡毎年3頭前後が人気になるが､1番人気と2､3番人気の決着はない｡最近6年は5番人気以内の決着で馬連は20倍台止まり｡1､2番人気と4､5番人気の組み合わせで決着することが多い｡前走重賞で連対した馬は[0-1-1-7]で1連対のみ｡意外に不振なので注意｡
ﾊﾛｰｽﾋﾟｰﾄﾞは新馬､ﾏﾘｰｺﾞｰﾙﾄﾞ賞を連勝｡新馬戦は軽く気合をつけただけで8馬身差で圧勝｡ﾏﾘｰｺﾞｰﾙﾄﾞ賞はｽﾀｰﾄで内と外から挟まれて位置取りが悪くなったが､直線でﾒﾝﾊﾞｰ最速の末脚を繰り出して突き抜けた｡2着のﾋﾟﾝｸｶﾒｵは次走くるみ賞を勝ち､3着のﾏﾙｶﾊﾝﾆﾊﾞﾙは新潟2歳S4着､ﾃﾞｲﾘｰ杯2歳S3着と重賞で好走したようにﾒﾝﾊﾞｰは弱くはなかった｡関西は初めてだが､輸送は福島､新潟で経験済み｡次の阪神JFが最大の目標になりそうだが､ここで目処の立つ走りを見せたいところ｡ただ今年は例年以上にﾒﾝﾊﾞｰが揃った感もある｡
ｱｽﾄﾝﾏｰﾁｬｰﾝは未勝利､小倉2歳Sを連勝｡小倉2歳Sは前半3Fは32.5秒のﾊｲﾍﾟｰｽで持ったままで楽に追走したようにｽﾋﾟｰﾄﾞの絶対値の高さを示した｡夏の時点ではまだ少し硬さがあり首を使い切れていないので､距離克服が課題になりそう｡鞍上の武豊騎手はﾌｧﾝﾀｼﾞｰSで[1-1-1-6]｡人気で消えることが多い｡ｲｸｽｷｭｰｽﾞは新馬､ｸﾛｰﾊﾞｰ賞を連勝し､札幌2歳Sは逃げて0.1秒差の3着｡外枠で馬を前に置けないと掛かり良く行き過ぎるところがあるようだ｡血統的には距離短縮はﾌﾟﾗｽ｡ｸﾛｰﾊﾞｰ賞のように馬を前に置いて折り合えば切れる脚もある｡
新馬､特別を連勝したｶﾉﾔｻﾞｸﾗ､新潟2歳S2着のﾏｲﾈﾙｰﾁｪ､小倉2歳S2着のﾆｼﾉﾏｵあたりが人気面で続きそう｡ｶﾉﾔｻﾞｸﾗは京都芝内1400mを1分20秒8でﾚｺｰﾄﾞ勝ち｡520ｷﾛを超える大型馬で奥がありそう｡ﾏｲﾈﾙｰﾁｪは並ぶとしぶとい馬｡芝1400mのｽﾋﾟｰﾄﾞ競馬に対応できれば｡穴でｽﾏｰﾄｶｽﾀﾑとｼﾞｰﾆｱｽはどうか｡ｽﾏｰﾄｶｽﾀﾑは新馬戦はﾆｼﾉﾁｬｰﾐｰと3/4馬身差の2着､未勝利戦ではﾅﾑﾗﾏｰｽに3/4馬身差をつけて勝っている｡自在性があり､距離はこなしそう｡ｼﾞｰﾆｱｽはｹﾞｳﾞｧﾙﾄの半妹｡いい脚を長く使える馬で､馬体はここに入っても見劣らない｡京都は今週からBｺｰｽ｡まずは土曜の競馬で傾向を掴みたい｡
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