福島記念
ﾚｰｽ展望
福島の最後を飾るﾊﾝﾃﾞ重賞｡過去10年で1番人気は[3-0-1-6]で3連対｡4頭が10着以下に惨敗しており､勝つか負けるか両極端｡勝った3頭は全て差し馬｡逃げ先行馬は乱ﾍﾟｰｽに巻き込まれて惨敗することが多い｡2番人気は[2-0-1-7]で2連対､3番人気は[2-0-2-6]でともに2連対｡6番人気以下の人気薄が10連対と半数を占める｡馬連は10倍以下はなく､50倍以上が3回､万馬券が2回と大荒れ｡52ｷﾛ以下とﾄｯﾌﾟﾊﾝﾃﾞは不振である程度斤量を背負った馬が活躍している｡近走不振で人気を落とした重賞実績馬が穴をあけるのがﾊﾟﾀｰﾝ｡前走着順はある程度無視したい｡
ﾜﾝﾓｱﾁｬｯﾀｰは昨年の福島記念で1番人気に支持されて3着｡今年はその雪辱戦でﾊﾝﾃﾞは昨年と同じ57ｷﾛ｡昨年は福島記念が5戦目だったが､今年は休み明けのｵﾊﾟｰﾙSで2着して2戦目｡ｵﾊﾟｰﾙSはいかにも叩き台といったﾚｰｽで前進が期待できそうだ｡鞍上の福永騎手は福島初参戦｡どんな騎乗を見せるか｡ｳﾞｨｰﾀﾛｰｻﾞは小倉記念2着､新潟記念3着と夏のﾛｰｶﾙ重賞で活躍｡今回は重賞3勝の実績が評価されてﾄｯﾌﾟﾊﾝﾃﾞ58ｷﾛ｡この斤量で朝日CC2着､新潟記念3着があるが､過去10年の福島記念で58ｷﾛは[0-0-0-4]と不振｡鞍上は中山金杯を勝った柴山騎手｡ﾃﾞｰﾀを破れるか｡
あとは大阪ｽﾎﾟｰﾂ杯を勝ちｵｰﾌﾟﾝ入りしたｲﾝﾃｨﾗｲﾐの全兄ｻﾝﾊﾞﾚﾝﾃｨﾝ､今回と同ｺｰｽの七夕賞を昨年勝っているﾀﾞｲﾜﾚｲﾀﾞｰｽ､一昨年の福島記念の勝ち馬ｾﾌﾃｨｰｴﾝﾍﾟﾗ､福島牝馬Sの勝ち馬ﾛﾌﾃｨｰｴｲﾑあたりが人気面で続きそう｡ｻﾝﾊﾞﾚﾝﾃｨﾝの7歳上の半姉ｵｰﾊﾞｰｻﾞｳｫｰﾙは98年の福島記念の勝ち馬｡自身は6勝のうち5勝はﾛｰｶﾙの芝1800m｡ﾛｰｶﾙ適性を受け継いでいる｡ﾀﾞｲﾜﾚｲﾀﾞｰｽはひと息入ったので仕上がりが鍵だが､ｽﾎﾟﾘｯﾁ騎手は魅力｡穴でこの秋の相馬眼的期待馬ﾌｫﾙﾃﾍﾞﾘｰﾆはないか｡ここ2戦は上がり勝負で切れ負けしたもの｡地力勝負になる福島なら一発あっていい｡
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