東スポ杯2歳S
レース展望
出世レースとして知られる東京芝1800mの2歳重賞。過去10年で1番人気は[5-0-2-3]で5連対。関西馬は[5-0-1-0]で5勝に対し、関東馬は[0-0-1-3]で連対なく不振。関東馬の1番人気は過信禁物。2番人気は[1-2-3-4]で3連対、3番人気は[1-2-0-7]で3連対。連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内で、馬連は8年が20倍台までに収まっている。芝1600m以上で勝ち星のある人気馬が結果を出す傾向が強くそれほど荒れない。今年は相馬眼的評価できる大物がいる。来年のクラシックに向けて見逃せないレースになりそうだ。
フサイチホウオーは今回と同じ東京芝1800mの新馬戦を3馬身半差で圧勝した。手応えが良くアンカツは直線半ばまで持ったまま。いざ追い出すと一気に弾けて上がり3Fメンバー最速の35.6秒で突き抜けた。父ジャングルポケットの共同通信杯を彷彿させる伸び脚。まだ馬が幼い感じはあるが、このメンバーでも能力的に問題ないだろう。関口氏は高額馬ザサンデーフサイチが骨折したが、先週のエリザベス女王杯でフサイチパンドラが繰り上がり1着と流れはいい。松田国厩舎は東京芝重賞に強く1番人気になると[7-4-1-1]で連対率84.6%の好成績。
ドリームジャーニーは新馬、特別を連勝。新馬戦はデスコベルタとの競り合いをクビ差で制した。3着は5馬身差。芙蓉Sはローズオットーを後方からメンバー最速の34.0秒で差し切って1馬身差で快勝。3着は2着から3馬身半差。前走馬体が10キロ減っていたが、きっちり仕上がったといった印象でレースでは問題なかった。父ステイゴールド、母の父メジロマックーンはどちらも池江郎調教師の管理馬だったが、ドリームジャーニーを管理するのが息子の池江寿調教師というのが面白い。小柄な馬だが、かなりの瞬発力がある。器用さと瞬発力を上手く生かしたい。
ヴェルトマイスターは東京芝1800mの新馬戦を快勝。直線では弾けるように伸びて抜け出してから少しフワフワしていたが、鋭く伸びてきたクルサードを完封した。まだ馬が幼く少し非力な面はあるが素質は高そう。今回はデットーリ騎手が騎乗。2戦目で馬がしっかりしてくれば大きく変わる可能性がある。フライングアップルは新馬戦でフサイチオフトラに負けたが、その後、未勝利、特別を連勝。未勝利戦で負かしたトーセンクラウンは次走東京芝2000mでレコード勝ちしている。レースセンスが良く、前に行けるので紛れが少ない。今回も堅実に走りそうだ。
野路菊Sでオースミダイドウの2着、萩Sでフサイチオフトラの3着とオープンで好走しているケイアイマイスキー、新潟2歳Sは直線で前が空かずに脚を余して8着に敗れたが、新馬戦では豪快な追い込みを決めているニシノコンドコソあたりが人気面で続きそう。ケイアイマイスキーは芝1800mで[1-1-1-0]と堅実。馬を前に置いて折り合えばしぶとい脚を使う。鞍上は横山典騎手。ニシノコンドコソは東スポ杯2歳S3着のニシノドコマデモ、同5着のニシノイツマデモの半弟。調教をやり過ぎずフレッシュな状態で出走でき、かつ展開が嵌れば。東京は今週からB→Cコースに変更される。当日の馬場傾向も考慮したい。
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