ステイヤーズS
レース展望

中山の内回りコースを2周する長距離別定G2。過去10年で1番人気は[5-2-0-3]で7連対。同年の菊花賞3着以内の3歳馬[1-1-0-0]と菊花賞に出走のない馬[2-1-0-0]は連対を外さないが、菊花賞3着以内がある古馬は[2-0-0-3]。菊花賞の実績が評価された古馬は危険。2番人気は[0-0-2-8]で連対なく不振。3番人気は[2-2-0-6]、4番人気は[0-4-1-5]で各4連対。1番人気と3、4番人気で決着することが多い。馬連は10倍以下4回、10倍台3回と堅く収まることが多い。芝長距離路線を順調に使われてきた馬が結果を出している。

アイポッパーは重賞で2着が4回ある実績馬。AR共和国杯はトウショウナイトとクビ差2着だったが、0.5キロ重い58キロを背負っていた。未だ重賞未勝利だが、今回は天皇賞(春)3、4着、阪神大賞典2着、万葉S1着がある長丁場でしかも別定の57キロ。叩き3戦目は[1-1-0-0]で万葉S1着、目黒記念2着があるし、メンバーからみても重賞制覇のチャンスだろう。中山では1走して迎春S4着。このときの印象はあまり良くないが・・・。鞍上は横山典騎手がWSJS参戦のためペリエ騎手に乗り替わる。騎乗停止明けでやる気満々か。昨年はデルタブルースで制している。

トウカイトリックは休み明けのAR共和国杯は後方から差す競馬をして5着。いつもはもっと前に行く馬だが、ルメール騎手が折り合いを重視して控えたようだ。今回は叩き良化タイプの2戦目でダイヤモンドS3着、阪神大賞典2着がある長丁場。ハンデキャップタイプで別定57キロは有利ではないが、スタミナが問われれば好勝負できる下地はある。ファストタテヤマは天皇賞(秋)は11着に敗れたが、今年は万葉S1着、みなみ北海道S1着、京都大賞典2着と長距離戦で好走している。03年のステイヤーズSは1番人気で10着に敗れているが、2度目の参戦でどんな結果を出すか。

AR共和国杯で最後方から捲って見せ場を作ったグラスポジション、初重賞挑戦のAR共和国杯で4着に善戦したチェストウイングあたりが人気面で続きそう。グラスポジションは一昨年のステイヤーズSで後方から追い込んでダイタクバートラムの2着がある。00年ホットシークレット1着→02年1着、02年ダイタクバートラム2着→04年1着と近年は連対馬が2年後に再度連対することが多いが、これに続けるか。チェストウイングは東京は得意だが、中山は[0-1-0-7]で連対は新馬戦のみ。これがどう出るか。あとは穴馬だが、前走大敗しているメジロコルセア、ラヴァリージェニオあたり見直せないか。

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