鳴尾記念
レース展望

時期や条件の変更が多いレース。昨年まで芝2000mのハンデ戦として行われたが、今年から芝1800mの別定戦に変更された。新設された外回りコースで行われるため、これまでとは全く違ったレースになりそう。過去のデータは参考程度になるが、データ分析を参照。今年は登録馬23頭で出走意思を示している馬が多く18頭のフルゲートになりそう。別定戦でも実力の接近したメンバーでかなり混戦模様。直線の長い外回りコースで最後は激しい叩き合いになりそうだ。各馬不利がなく力を出し切る好レースを期待したい。

人気になるのはサンバレンティンとアサカディフィート。サンバレンティンは福島記念で初重賞制覇。半姉オーバーザオールは福島記念勝ち、半弟インティライミは中日新聞杯2着とローカル重賞に強い一族。賞金的に56キロで出走できるのは有利だが、福島記念とはメンバーが違う。今の勢いでどこまでやれるか。アサカディフィートは今年8歳になったが、末脚に衰えはなく前3走とも上がり3Fメンバー最速。アンドロメダSは直線で馬群を割って一気に突き抜けた。阪神芝は[1-0-1-9]と不振だが、直線の長い外回りコースなら末脚を生かせる。ベストは2000mだが、昨年の京阪杯で2着したように1800mも守備範囲。

叩き3戦目のサクラメガワンダー、相手なりに堅実に走るサンレイジャスパー、アンドロメダS3着のオースミグラスワンあたりが人気面で続きそうだが、最終調教の動きや枠順などで人気はかなり変わりそう。サクラメガワンダーはたんば杯2歳Sでアドマイヤムーンを負かした実績から復調すれば通用する下地はある。ペリエ騎手で新味が出ないか。サンレイジャスパーは使い詰めで調子の維持が課題。54キロは前走より2キロ軽いが、夏のハンデ重賞より3キロ重い。オースミグラスワンはスムーズな競馬ができず勝ち切れないが能力はある。多頭数の1800mでどう捌くかが課題。阪神JFを勝った四位騎手がどう乗るか。

カシオペアS2着のホッコーソレソレー、比叡Sを勝ちオープン入りしたメイショウオウテあたりにも有力馬の仕上がりや枠順次第でチャンスがありそう。他にもローエングリン、ヴィータローザなど重賞実績馬がいて、最近のG3の中ではかなりメンバーが揃った印象。先週の阪神JFはスタートが向こう正面に替わり外枠不利が改善されるはずだったが、外枠に入った騎手たちは内枠が有利と口を揃えた。3、4コーナーが長いため、馬場の内側がいいと内枠スタートからロスなく回った馬が有利のようだ。ただ内はごちゃつくリスクもある。今回は各騎手が色々とやってくるのではないか。そこも考慮したい。

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