フェアリーS
レース展望

2歳牝馬による中山スプリント重賞。過去10年で1番人気は[3-1-0-6]で4連対。後入れの偶数馬番は[3-1-0-1]に対し、奇数馬番は[0-0-0-5]で不振傾向がある。2番人気[2-2-2-4]で4連対、3番人気は[3-3-0-4]で6連対。上位人気馬の連対が多く、馬連は10倍以下が3回、10倍台が4回と堅く収まることが多い。阪神JFで負けた馬が適距離に戻って巻き返すのがパターン。阪神JF出走馬には要注意。芝1200m未経験のマルターズヒート、フェリシア、ウエスタンビーナスが連対したように能力があれば芝1200mの経験は問わない。内枠スタートの馬が内をロスなく回ってよく穴をあけるので注意。

クーヴェルチュールは芝1200mで4戦3勝。すずらん賞は1位降着で実質は4戦4勝。芝1200mでは他馬に先着を許していない。陣営は芝1200mの適性を重視して阪神JFを使わずにここまで待った。京王杯2歳Sを勝ったスキップジャックの半妹で、父ブラックホークは国枝調教師の管理馬でスプリンターズSを制している。ここはメイチの勝負を賭けてきそうだ。ニシノマオは芝1200mの小倉2歳Sでアストンマーチャンの2着がある。父サクラバクシンオーはスプリンターズSを連覇した快速馬。前走のファンタジーSは5着に敗れたが、芝1200mなら話は別。直線で手前を替えないのがネックだが、このメンバーなら十分やれそうだ。

カノヤザクラは新馬、特別を連勝したいわゆるエリート馬。ファンタジーSは6着に敗れたが、小牧騎手が掛かることを懸念し過ぎて控えたことが裏目に出たものであれが実力ではない。芝1200mは新馬戦で2着に5馬身差をつけて圧勝している。今回は新馬戦で騎乗した上村騎手に乗り替わる。橋口厩舎は9月以降の重賞は[0-0-1-18]と不振。流れを変えられるか。あとは素質馬サンタフェソレイユ、阪神JFでシンガリ負けもカンナS勝ちがあるメジロアダーラ、黒松賞2着のシベリアンクラシカあたりが人気面で続きそう。堅実に走るクーヴェルチュールを差せるかどうかがひとつの目安になりそうだ。

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